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2015年1月22日

タチウオは即アワセが効果的

海のギャングとも言われるタチウオは、小魚を襲って食べるフィッシュイーターですが、意外に神経質な一面もあって、魚の切り身やイワシ、キビナゴなどのデッドベイトを食べるときは、生き餌を補食するときのようには飛びついてくれません。

大抵は相手の様子をうかがうように、何度もアタックしてエサを囓り取るように食べます。
 
このためになかなかハリ掛かりしないのですね。
 
特に大阪湾で盛んなテンヤタチウオの場合は、このような食い方が顕著です。
 
 
何度もアタルのにハリに掛からないため、最後にはエサをぼろぼろにされたテンヤが上がってきて悔しい思いをさせられますね。
 
 
そこで、こういう状況が続くときは、速攻アワセで対抗しましょう。
 
 
スロー巻きでタナを探りながら誘うのが基本ですが、その途中でコンと小さなアタリが出たとき、あるいはフッと竿先が5㍉ぐらい持ち上げるアタリが出たとき、とにかくそのアクションがいくら小さくても、一度大アワセしてみて下さい。
 
 
アワセに失敗しても、そのタチウオに食い気があるときは逃げません。
 
必ず近くにいて様子をうかがっているものなのです。
 
 
大アワセして掛からなければ、そのタナでテンヤをステイさせたまま少しシャクリを入れて次のアタリを待つか、ゆっくり、ゆっくり1mほど巻き上げて誘います。
 
反対に1mほど落とし込んで次のアタリを出させるのも効果的ですね。
 
 
コンと2度目のアタリが出たら、即アワセです。
 
ここで失敗しても決して諦めてはいけません。
 
さらに次のアタリを出させるために誘うのです。
 
スロー巻きを基本にして時には大きく誘い上げ、ストンと落とし込んでやるのもいいし、テンヤをステイさせたまま、ゆらゆらと揺するなど、とにかくタチウオにテンヤに縛り付けたエサが生きていて動くことを証明させ続けることが大切なんです。
 
 
コンと来たら即アワセ、これを10回ぐらい繰り返して、やっと掛けたこともあります。
 
ですからテンヤを動かし続けて、アタリを誘発することに神経を集中することです。
 
 
ただ、1回コンとアタったあと、いくら誘ってもウンともスンとも言わないときは、直ぐにテンヤを回収して、エサを点検してみて下さい。
 
 
エサが完全になくなって針金だけがテンヤに巻き付いた状態で上がってくることもあるし、尻尾だけ食いちぎられていることもあります。
 
このとき尻尾を食われただけだから、まだエサを換えなくてもいいかと、そのまま仕掛けを下ろす人がいますが、不思議なことに尻尾がなくなったイワシには、タチウオは興味を示しません。
 
 
タチウオが釣れるポイントは、ほとんど光りが届かない深場ですが、きちんとシルエットで魚の形を判別しているのでしょうね。
 
ですから尻尾が食われたイワシは、必ず交換して釣りをして下さいね。