新年あけましておめでとうございます。
2015年が始まりました。
正月休みを釣りをして楽しんでおられる方も多いかと思います。
特にこの時期は磯釣りにとっては矢も楯もたまらずそんな気持ちでお出かけになられていることでしょう。
やはり元日の釣りというのは「必釣祈願」「航海安全」「無病息災」「家族円満」などの願掛けをします。
初詣に行く時間に海に行っているわけですから磯の上で海から上がってくるご来光を拝むわけです。
昔は清めの撤下、するめ、昆布、お神酒を磯にあげたりもしました。
今でもたまに見かけます。
徳島県の牟岐大島は磯釣りのメッカとして全国的に有名ですが、牟岐大島で釣りをする前に渡船店が渡してくれるところがあります。
岩の浸食でできていて男性自身を思わせる奇岩です。
「珍宝岩」といいます。
立派なしめ縄があり崇高に祀られています。
ここに釣り人はお参りして一年の釣りの安全と爆釣を祈願いたします。
私も以前徳島の方とそこにお参りしました。
一升瓶をもって。
牟岐大島は磯割がしっかりしていてくじ引きで磯を決めます。
この日はとてもいい場所にあたったのか、おかげさまで爆釣でした。
ちょうど磯の取材を兼ねて行っておりまして、いい写真が撮れたのを覚えています。
ほかにも津々浦々にパワースポットはいっぱいあるようで、佐渡の宇賀神さん、壱岐の権現さん、熊野の鬼が城、白浜の円月島、賢島の夫婦岩・・・・おそらくキリがないほどあるかと思います。
今でこそ釣り人はライフジャケットを絶対に身に着けていますが、やはり船頭さんの中にはたまに装着しておられない方もいます。
こういう時に限って痛ましい事故にあってしまうのです。
お互いが注意しあって快適な釣りを楽しむようにしましょう。
安全面で一番怖いのが波止の釣りです。
まずライフジャケットの装着率が著しく低いのです。
そして仮に落水してしまっても上がる場所もないのです。
勇ましく助けに行っても共倒れになることもあります。
大体危険なところは立ち入り禁止になっていることがほとんどですが、なぜか今もなお網を切って入っていく人がいます。
前よりましですが…。
磯釣りでも相変わらず地磯と言って陸続きの磯場に山越えで行く方がおられます。
本当に危ないのです。
経験のためと興味本位で行ったことがありますが、荷物が多く距離が遠く本当に体力を使います。
道具は少なめになってエサも少なめになってハイキングのようになるためライフジャケットなどはつけなくなります。
私はしんどくなって途中で断念しましたが、達者な方は行ってそこで魚釣りを楽しんできます。
冬は天気も急変します。
事故はこういう時に起こります。
数千円の渡船代を渋って命がけで釣りをすることはやめていただきたいですね。
備えあれば患いなし。
まずは安全祈願とその準備を怠ることなく釣りに行きましょう。
そして必ず釣り場として認められているところで釣りを楽しみましょう。