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2014年12月11日

黒鯛道72 「茅渟の海、釣行記」 その16、番外編 釣り針Ⅰ

以前、落とし込み釣りが新しく注目された時期、その釣り方は大別して関東を中心にしたヘチ釣りと、名古屋・関西を中心とした目印を使った落とし込み釣りが主流でした。
 
そこから前打ち釣りや、超前、磯の落とし込み釣りなどへ展開していきました。
 

目印を使った落とし込み釣りは、ヘラ竿を改良してフライフックを使う軟釣系と、落とし込み専用竿を使ってチヌ針2号~4号を使う釣り方に分かれていました。
 
私も当時、ヘチ、目印などすべての釣法を経験してから、ヘチ釣りを中心とした落とし込みに、目印釣りも併せながら独自の釣り方を研究していました。
 
 
落とし込み釣りで使う釣り針も、ありとあらゆる種類の針を使ってみましたが、現在はグレ針5号を基本に季節やエサ、竿の調子などによって針を選別しています。
 
 
以前は、ヘチ釣りではイガイエサを基本にしたときは丸貝4号~5号をよく使っていました。
 
目印の落し込みでは、チヌ針の2~5号をよく使いましたが、数多くのチヌを釣り上げていくと、いろいろな課題に直面しました。
 
 
当時、針を選択するときは出来るだけ針掛かりが良く、バラシの少ないものを目標にすることが多かったのですが、そういう針にかぎって針先がよく折れてバラすことが多かったり、あるときは軸が折れたり、針が曲がっていたりと、針に関するトラブルは結構多かった記憶があります。
 
フライフックは、チヌの唇やカンヌキに掛かってはずれることは少なかったのですが、竿の調子などを限定しなくてはいけないので、汎用性の点で問題はありました。
 
 
道糸やハリスなども含めたタックルバランスを考慮しながら、エサの大小、季節、魚の引き、平場の堤防、スリット周りでも使える針をずっと考えていました。
 
経験を重ねた結果、小針で、軸が太く折れにくく、針先がなまりにくいグレ針の5号を基準にした現在の針使いが決まりました。
 
 
次回は、黒鯛道73 「茅渟の海、釣行記」 その17、番外編 釣り針Ⅱ。を予定しています。