シロギスは、海底から数十cm上を集団で泳いでいることが多いですよね。
こうして底近くを泳ぎながら、砂底から頭を出しているゴカイ類などを補食しているのです。
ですから海底が混ぜ返されてゴカイなどが飛び出てきたりすると、素速くシロギスが寄ってきて食べてしまいます。
この状態を竿の操作で作りだしてやるのが叩き釣りと呼ばれる釣法です。
呼び名の通りオモリで底をトントンと叩きながら釣る方法なのですが、実際にこれでゴカイなどが飛び出してくるかどうかは分かりません。
ただ、オモリで海底をトントンと叩いてやると、少し濁りが立つので、この濁りに興味を惹かれてシロギスが寄ってくるようです。
では、実際の釣り方を紹介しましょう。
オモリは六角型よりカワハギ釣りに使う集魚シンカーなど雨滴型でオモリの底が平らな方が濁りを出すのにより効果があります。
竿は、先調子の方が叩きを入れやすいので腰が少し硬めのものを使って下さい。
オモリを持ち上げる幅は、10~20cmぐらいで、素速く5回ほど叩きを入れます。
その後はオモリを底につけたままアタリを待つのではなく、聞き合わせのような感じでオモリを底から20~30cm離して4、5秒ポーズを取りアタリを待ちます。
当たらなければ、また、オモリを底につけ叩きを入れて誘い上げ、ポーズを取ってアタリを待ちます。
これを繰り返している間に必ずどこかでアタリが出るので、軽くアワセを入れておいて、今度は掛かったシロギスが外れないよう、少し優しく叩きを入れて追い食いを待ちます。
これで2度、3度とアタリを貯めることが出来たら、ダブルやトリプルで釣ることが可能でしょう。
目指せ、束釣り!?。
いまに季節がそのチャンスなのです。