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2014年11月20日

スッテ仕掛けは”間”が決めて

関東ではマルイカ、南紀ではアカイカと呼ばれるケンサキイカの釣りが最盛期を迎えたようですね。
 
特に今年の南紀はアカイカの当たり年のようで、7月半ばからずっと釣れ続いていて、いい日には束釣り(1束は100)もあるようです。
 

しかも、例年ならお盆を過ぎるとそろそろ終盤を迎える時期なのですが、今年はお盆を過ぎてからもますます盛んで、成績もウナギ昇り。
 
この調子でいけば、9月半ばまで釣れ続くのではと予想する船長が多いのです。
 
 
ケンサキイカ釣りといえば、メタルスッテを使った釣りが、最近はちょっとしたブームです。
 
ルアーフィッシングの感覚で釣りが楽しめるし、イカが浮いてきて浅ダナで釣れるようになると、従来の浮きスッテを使った釣りよりも手返しが早いので、数も楽しめるという点が人気に拍車をかけているようです。
 
ただ、従来の浮きスッテを使った釣りもタナが広く探れるために、イカの乗りがいいときには多点掛けできる、という点ではメタルスッテの釣りに勝りますね。
 
 
そこで、浮きスッテの仕掛けを作るとき、スッテの数は何個にしますか。
 
普通は5、6個にする方が多いのでは?。
 
南紀の漁師が勧めるのは、スッテの数は6個まで。
 
そのかわりスッテとスッテの間を長く(約2m)取って広くタナが探れるようにしておくのです。
 
スッテの間合いが狭いと、イカが連続して乗ることが少ない(多点掛けしてもイカが飛び飛びに乗るのだそうです)ので、間合いは広い方がいいというのです。
 
 
浮きスッテの間合いの取り方は、いろんな意見があって難しいのですが、僕が基本にしているのは、イカが乗ったときに取り込みやすい長さを優先しています。
 
 
これは、その人の体格(身長や腕の長さなど)によって個人差がでるので、あくまで自分の体に合わせて間合いを決めて下さい。
 
 
イカが乗ったら仕掛けを引き寄せて幹糸をつかみ、手繰り始めますね。
 
最初のスッテをつかんだら、それを絡まないように竿受けの横に付けたマットに刺していきますね。
 
このとき1個目のスッテをマットに刺す前に、両手を一杯広げ右利きの人は右手で2個目のスッテをつかみます。
 
2個目のスッテをマットに刺す前に3個目のスッテをつかみます。
 
これを何度か繰り返していくと仕掛けを絡ませずに全部のスッテをマットに刺していくことが出来ます。
 
 
つまり、スッテの間合いは、手一杯広げた長さ、1ヒロが理想的なのです。
 
これで、リズムを取りながら仕掛けを手繰っていけば、絡ませることが少なくなるし、スッテに掛かったイカもバラさずに取り込んでいくことが出来るのです。
 
釣りの中でも特に取り込みのときはリズムが大切なのです。
 
 
スッテの数は、自分の技量に合わせて数を増やしていけばいいですね。
 
最低で6個、ベテランになると10個以上もつける人がいます。
 
いかに絡まさずスッテがさばけるか、これがキモですから経験を積んで数を増やしていって下さい。