まず、秋磯の場合は、水温がまだまだ高い状態を推移しているので、出来る限り拡散性があり比重の軽い配合エサを選ぶと良いでしょう。
また、この時のベースとなるエサは、生のオキアミ、ボイルオキアミとどちらを選ぶかとなるが、やはり生のオキアミを選ぶべきだと私は考える。
なぜなら、ボイルオキアミは、沈下速度が遅く、潮の流れに乗ってしまうと遥かかなたの沖まで潮に運ばれてしまいポイントが遠くなってしまうからだ。
また、水温が高いこの時季は、エサ取りが多くエサ取りの下に潜む良型グレの口までサシエサを届ける事が難しくなるからだ。
しかし、この理論を逆にとり、配合エサを入れたマキエサには、エサ取りが大量に群がり釣りにならないからと、敢えてボイルオキアミを使ってエサ取りを交わす作戦に出る。
しかし、エサ取りが群がるイコール、グレもそれだけマキエサに引き寄せられる効果がある事を忘れてはならない。
マキエサの配合エサのせいで、グレが釣れなくなるのでは無く、エサ取りの層を通過させる技術とマキワークが欠けているからグレが釣れないのではないかと、私自身もある時期に気付いた。
それは、クラブ員と一緒の磯に上がり、ほぼ同じ条件で同じポイントで4人が並んで釣りをした。
2人は、ボイルオキアミ、私ともう一人は生のオキアミに配合エサをたっぷり混ぜたマキエサだった。
すると、釣果ははっきりと分かれた。
さて、どちらの勝利だろう?
絶対的な釣果を得たのは生のオキアミを使った私ともう一人のクラブ員。
原因は、配合エサを入れたマキエサは、海面から中層、底へとマキエサの帯を作りながら沖にマキエサが効いてサシエサと同調したからだ。
しかし、ボイルを使った2人は潮に流されたボイルが沖で湧き潮と一緒に浮き上がりカモメの良いエサとなった。
もう一人は、徹底的に磯際を狙っていたが、重い仕掛けで、深いタナを狙っていた為に、浮いていた良型のグレの層をサシエサが通過し食ってくれない結果となった。
やはり、秋磯は、浮かせて浅ダナで釣るのが理想。
また、配合エサは、近場から遠投ポイントを幅広く攻める事が出来、拡散性のある写真の配合エサがお薦め。