今年の夏の終わりごろ、クラブの例会が神戸七防で開催されました。
状況は、キビレ混じりのふた桁釣果が期待できるときでした。
それなりにチヌやキビレも普通の釣り方で釣れてはいたのですが、エサに触ってはくるのですが、なかなか針に乗るような食い方をしてこないときがありました。
目印を付けてガン玉も4ぐらいの軽い仕掛け、エサはイガイの一枚がけでした。
そんなときに他の釣り人の倍近く、竿を曲げているクラブ員がいました。
2ヒロ半~3ヒロのタナで10秒から20秒近くじっと待っていると、チヌはぐーっと竿先を押さえ込んだり、一気にひったくっていくのです。
その時は明らかに普通に一定のタナまで落とし込んでいって、エサを上げて又落とし込むといった釣り方よりも、倍以上の釣果を上げていました。
このある一定のタナで待つ、という釣り方は状況や場所によって、かなり効果的な釣り方になりうることがあります。
チヌが止まっているエサにより興味を持つのか、エサが止まっていてより食べやすいのかわかりませんが、この釣り方は広島、博多、名古屋、関東でも効果があったことを考えると、通常の釣り方でなかなか針に乗らなかったり、明らかにチヌがいるのが分かっているのに食ってこないときは、試してみる価値があるものだと思います。
止めるタナは状況によってまちまちですが、満潮でチヌが1ヒロ以内に浮いているとき、チヌが見えているときは、フジツボを使って浅ダナで待つと食いついてくることもあります。
いろいろな可能性にチャレンジすることが肝心です。
次回は、黒鯛道70 「茅渟の海、釣行記」 その13、番外編 ベイチヌ。を予定しています。