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2014年10月9日

黒鯛道68 「茅渟の海、釣行記」 その12、番外編 待ち釣り

落とし込み釣りの基本的な釣り方は、堤防や障害物周りをハリスの先の針にエサを付けて、ガン玉を打ち、落とし込んでいくことです。
 
チヌは自然に落ちてくるエサに反応して、止まりアタリを出すか、引き込みアタリを出します。
 
落とし込んでいく途中で、アタリのでそうなタナで刻みをいれながら釣るのも基本的な釣り方になります。
 
時期、場所にもよりますが、この定番の釣り方だけではなかなか釣れないこともあります。

今年の夏の終わりごろ、クラブの例会が神戸七防で開催されました。
 
状況は、キビレ混じりのふた桁釣果が期待できるときでした。
 
それなりにチヌやキビレも普通の釣り方で釣れてはいたのですが、エサに触ってはくるのですが、なかなか針に乗るような食い方をしてこないときがありました。
 
目印を付けてガン玉も4ぐらいの軽い仕掛け、エサはイガイの一枚がけでした。
 
そんなときに他の釣り人の倍近く、竿を曲げているクラブ員がいました。
 
2ヒロ半~3ヒロのタナで10秒から20秒近くじっと待っていると、チヌはぐーっと竿先を押さえ込んだり、一気にひったくっていくのです。
 
その時は明らかに普通に一定のタナまで落とし込んでいって、エサを上げて又落とし込むといった釣り方よりも、倍以上の釣果を上げていました。
 
 
このある一定のタナで待つ、という釣り方は状況や場所によって、かなり効果的な釣り方になりうることがあります。
 
チヌが止まっているエサにより興味を持つのか、エサが止まっていてより食べやすいのかわかりませんが、この釣り方は広島、博多、名古屋、関東でも効果があったことを考えると、通常の釣り方でなかなか針に乗らなかったり、明らかにチヌがいるのが分かっているのに食ってこないときは、試してみる価値があるものだと思います。
 
 
止めるタナは状況によってまちまちですが、満潮でチヌが1ヒロ以内に浮いているとき、チヌが見えているときは、フジツボを使って浅ダナで待つと食いついてくることもあります。
 
いろいろな可能性にチャレンジすることが肝心です。
 
 
次回は、黒鯛道70 「茅渟の海、釣行記」 その13、番外編 ベイチヌ。を予定しています。