平場のケーソンのように一見、変化が少ないと思われるところでも、チヌが寄っていそうなところをしっかりと認識することは、とても大切なことです。
いろいろな要素がありますが、ケーソンのズレやロープ、構築物、灯台のコバ周り、サラシが出来ているところや、ケーソンの着生物が多いところ、ケーソンが大きく隙間を作っているところなどは、チヌが寄っている可能性が高いのです。
潮の流れや、濁り、風のあたり方なども、落とし込み釣りにとっては大きな要素になります。チヌは自分の身を隠せるところや、濁りが入ると大胆にエサを捕食するようになります。本能的に安全な状況を理解しているのです。
又、波があたっていたり、船が通り過ぎて大きな波ができたときも、喰いは活発になります。
ケーソンの際に着生しているエサが自然に落ちて、捕食しやすい状況になるとチヌは堤防に寄ってくるのです。
チヌは風を釣れとも言われています。
正面から風があたって堤防の波打ち際がジャブジャブになっているときは、釣り人の気配も悟られず、エサも落ちてくるので大きなチャンスとなります。
風が強い場合でも出来る限り軽いオモリを使ったほうが、釣果があがることも多いのですが、正面からの風なら10m近くの強風でも、ヘチ釣りでガン玉Bぐらいで落とすことができます。
エサも大きめを使用し、エサが際から多少離れても大丈夫でしょう。
次回は、黒鯛道67 「茅渟の海、釣行記」 その11、番外編 濁りを釣る。を予定しています。