海の状況や潮流、構築物の形状などによっても異なりますが、一般的にいってチヌのアタリは大きく引き込んだり、止まったりすることが多いので、落とし込み釣りの初心者でもある程度、前へ打てる人なら最初から釣果が期待できます。
風の強さや潮流の速さで、エサをコントロールして打ち込む正確さも違ってきます。
竿一本分から10mぐらいまで先をピンポイントで狙うにはある程度、練習が必要になります。
初夏から秋にかけてのエサは、採取可能であればイガイ一本で十分です。
PEの道糸を使うときは、穂先が風で巻き込まないように注意しましょう。
ナイロンの道糸なら竿へのベタつきを抑えるため、糸に潤滑剤等をすり込むようにすると良いでしょう。
私はフロロカーボンを使うことが多いのですが、吸水率がほとんどゼロに近く、竿にベタつかないのと、1.78の比重のフロロを使っていますので、遠投するときも糸の自重でより飛ばしやすいのが理由です。
チヌ以外のターゲットとしては、真鯛や石鯛を挙げることができます。
この3種の魚は鯛と名がついていることもあって、地域によっても異なりますが、同じポイントで釣れることも多く、エサも共通していることがあります。
盛期になれば真鯛や石鯛の主食はチヌと同じイガイであることが多いのです。
実際に先日、私が釣り上げた真鯛は大きなイガイを捕食していました。
神戸港の西、須磨などでは上層に浮いている真鯛を見かけることがあります。
潮が早いところなどでは、たまに石鯛の姿も見ることがあります。
小型の真鯛や石鯛を見かけたときは、その下に大型が潜んでいる可能性が高いのです。
70~80cmクラスの真鯛や50cmオーバーの石鯛のパワーはチヌの比ではありません。
チヌの2~3倍のタックルや仕掛けを用意すると良いでしょう。
次回は 黒鯛道66 「茅渟の海、釣行記」 その10、番外編 台風を釣る を予定しています。