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2014年8月21日

間が大切なマダコ釣り

初夏によく釣れる旬を迎えたイサキを"麦わらイサキ”と呼ぶように、同じ季節に釣れ始めるマダコを"麦わらダコ”と呼びます。
 
この”麦わらダコ”説には2通りあって、イサギと同じように麦秋の季節を迎えるころから釣れ始めるため、という説と、そろそろ日差しが強くなってきたので、漁に出るとき麦わら帽子をかぶり始める季節だから、という説があります。
 
どちらが正しいかはさておき、ちょうどいまが”麦わらダコ”のシーズンです。
 
大きさは300gから大きくて500g程度ですが身が軟らかくてジューシー、食べて美味しいのが"麦わらダコ”の魅力なのです。
 
タコといえば明石、明石といえばタコといわれるほどの名産地、明石の鹿ノ瀬周辺でマダコが釣れ始めましたね。

関西では、イワシや小アジのエサをテンヤに縛り付けて狙うのが一般的ですが、明石のある船宿では、小魚のエサよりエサもちがいいとカシワ(鶏の太股の骨付き肉)で通すところもあります。
 
もともと海には存在しないカシワにどうしてマダコは興味を持つんでしょうね、不思議です。
 
関東では、東京湾のマダコ釣りが有名ですね。
 
こちらはテンヤに石ガニや小型のワタリガニを縛り付けて狙うのが一般的で、夏ダコ(麦わらダコ)からシーズンが始まり、そのままずっと冬ダコまで続くのが普通です。
 
さて、麦わらダコも水温が上がって活性が高くなれば別ですが、シーズン初めの麦わらダコが、まださほど食欲も旺盛ではないのかテンヤに乗っても途中で逃げられたり、取り込むときに落としたりしますね。
 
これはマダコが恐々テンヤに乗って来るからで、しっかり掛けバリに掛かっていないからバレるのです。
 
では、どうしたら、このバレを防ぐことが出来るのでしょうか?
 
それには前アタリというか、マダコがゆっくり腕を伸ばしてテンヤに縛り付けたエサを好物かどうか確かめ始めたときの感触が分からなければなりません。
 
誘いは、テンヤを小刻みに揺することですが、揺すっている最中にもやっとした感触があったり、底を小突いていたオモリの感触が急に感じられなくなったら、それはマダコがゆっくりテンヤを抱き始めた証拠なのです。
 
ただ、このときに大きく竿をシャクって掛けようとしても掛からないことが多いですね。
 
それはマダコがまだ、テンヤをしっかり抱き切れていないからです。
 
これがそうなのかな?というもやっとした感触が分かったら、そこで、一呼吸待ってから大きく合わせると掛かる率がうんと高くなります。
 
前アタリのあと、4,5秒でいいから待つ間が大事なのです。
 
そして、このもやっが分かるか、分からないかで釣果が大きく違ってきます。