ここは北東からの風が吹くと透けすけになって、スリットのマスの中のチヌは口を使わなくなることが多いのですが、夏場の夕方、南西の風と満潮が重なりスリットがジャブジャブになると好釣果が期待できることが多くなります。
今年になって釣行しましたが、マスの中のチヌが丸見えになるほど潮が透けていました。
通常、このスリットは柱周り、つまり柱の外側、内側、柱の間を攻めるのが基本になります。
濁りが入っていれば横壁、奥壁を、状況が厳しければマスの穴を狙うことになります。
スリットは広大ですが太陽の位置によって、影の多い部分を攻めたり、実績が高い場所を狙います。
新波止は北港の関門スリットと並んで水面までの高さがかなりあるので、7m前後のタモが必要です。
この日はやや濁りが入っていた赤灯台川筋を落とし込んでいると、45cmぐらいのチヌが2ヒロで食ってきました。
マスの柱の間はほとんどアタリが無く、マスの穴を入った所で2枚のチヌを釣り上げることができましたが、アタリも小さかったです。
6月に入っていましたのでエサはイガイの一枚掛けとダンゴがメインのエサになりました。
スリットの中は外道が少ないので、アオコガネも使い、一枚上げることができました。
時期によってはかなりパワーのある引きを見せてくれるので、基本的にタックルと仕掛けは太仕掛けにするのが一般的です。
目印で狙う場合も太めの仕掛けは必要になりますが、タックルバランスによってはPEラインなどの目印を使うと、針ハズレが多発することも多いので注意しましょう。
次回は 黒鯛道63 「茅渟の海、釣行記」 その7 を予定しています。