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2014年4月10日

黒鯛道56 「落とし込み釣りのタックル考」 その8、ハイテク道糸

落とし込み釣りで使う道糸やハリスの材質は大別すると、ナイロン、フロロカーボン、PEラインに分かれます。
 
ナイロンはしなやかで糸の伸びもあるため、チヌがかかってもクッションになり、あまり暴れずに取り込みをすることが可能になります。
 
ですが一般的に吸水率が25%前後と高いため、道糸として使用していると時間の経過により、竿にべたつくようになります。
 
糸の視認性は濃色の製造が可能なため、オレンジに黒などのマーキングも容易になります。
 
 
一方でフロロカーボンは比重が高く、吸水率も低く、伸びもナイロンほどありません。
 
一般的にはナイロンと比べてしなやかさに欠けますが、強度には優れています。
 
糸自信に重さがあるため、前打ちや超前にもむいています。
 
吸水性がほとんど無いため、長時間使用しても竿にべたつくことが少ないのが利点です。
 
ただ、一般的には濃色の糸の製造が難しく、視認性に欠けます。
 
 
PEラインは、糸の伸びもほとんど無く、色もナイロンと同様、濃色の再現性に優れています。

一般的には糸の材質上、ナイロンやフロロカーボンのようにすべらないので、障害物に擦れた際、ひっかかりやすくなります。
 
又、チヌのアタリはダイレクトに出やすいのですが、伸びがないため弾かれたり、暴れたりすることが多くなります。

落とし込み釣りの革新的なハイテクラインは、従来の釣り方を一変するでしょう。
 
吸水率が5%で竿のベタつきをなくすナイロンライン。
 
しなやかで視認性の高い濃色のオレンジ色を再現するフロロカーボン。
 
強度はそのままに、しなやかな伸びのある円滑性のPEライン・・・。
 
今までになかった、新しい時代の落とし込み釣りが始まるかも知れません。
 
 
次回は、黒鯛道57 「茅渟の海、釣行記」 その1。を予定しています。