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2014年3月20日

磯釣りウキの進化・・2

ウキの進化について続けます。
 
 
現代のフカセ用のウキはずんぐりしていて高さ(長さ)ないのがかなり多くあります。
 
 
前回書きましたように良く飛び、潮のりが良く、風波があっても影響を受けにくく、よく見える・・・など求められる条件の公約数がこういった円錐形に進化したものと言えます。
 
 
このずんぐり感は釣り人の目線が高い位置から水面を見ているところからこういう形で間にあっていますが、その逆のパターンで風のない日で人の目線と水面までが近い場所、あるいはかなり遠くの方を釣る、潮もさほど速くない…等の条件になると棒ウキになってきます。
 
 
棒ウキはスリムなフォルムで大変美しく芸術性も高くみているだけでも引きつけられる感があります。

そんな棒ウキがスパッとまっすぐ入る時は何とも言えない快感があります。
 
食いが渋い時でも10mm位がトンと動き、そんな小さなアタリも変化として現れます。
 
棒ウキが使用される条件下に居るターゲットがチヌ(クロダイ)アイゴ等が挙げられます。
 
 
小さなアタリを増幅して見せるために細いウキのトップには蛍光色で何色かに色分けされてあり、ウキの変化をわかりやすくしています。
 
ヘラ鮒釣りのウキがまさに感度良く作ってあり、わずかなウキの変化で即アワセを入れると言うことで、淡水の釣りのヘラ鮒釣りがあります。
 
下針を鮒の上唇に掛けるところが競技になるほど、ウキに求められるものは大きな意味を持っています。
 
 
へら鮒釣りのウキはそれ単体では遠投もできないし、風には大変弱いものになっています。
 
 
しかし磯釣りの棒ウキは、ウキ自身に錘が内蔵されてあり仕掛け錘がなくとも自立するものもあって、ウキの本体の体積が大きくそのほとんどが水中に入っており非常に安定感があります。
 
 
遠投も効き、遠くからでも小さなアタリを捉えることができるため、フカセ釣りや紀州(爆弾)釣り等では欠かせないアイテムの一つとなっています。
 
 
円錐ウキはかなりタフにできていることに対して棒ウキはウキのトップが大変華奢なのでポケットに入れるわけにもいかず特別なケースが必要になります。
 
取扱いに非常に注意を払います。
 
 
ところが円錐ウキの遠投ができ潮のりがいいところと、視認性に飛び風の影響も受けにくく、感度が目視できる棒ウキのよいところを兼ね備えたウキがあります。

潮の速い遠投を要する釣り場や渚釣りのような目線と海面が近い場所で威力を発揮します。
 
そんなウキが写真にあるようなものです。

名前も「ど遠投」というように名が体を表しているものもあります。
 
グレ(メジナ)釣りよりチヌ(クロダイ)釣りの方に向いています。
 
広範囲に攻めるにはどうしてもあらゆる状況にどれだけ対応できるかが求められます。
 
 
重量がありますので遠投が効きますが、竿とのバランスはよく注意してください。
 
竿の反発力とウキの重さのバランスが悪いと返って飛ばなくなるし、それを無視してやたら大きな素早い速度で竿を振りきると、竿に相当な負荷がかかるので折れたりすることもあります。
 
竿のテンションにウキの自重を乗せ竿の反発力を利用して飛ばす方がより遠くに飛びます。
 
 
これから丁度クロダイ(チヌ)ののっ込みの時期を迎えます。
 
 
こういったウキを駆使してサイズの自己記録を追い求めてみてはいかがでしょうか。