私も各々の用途に応じたリールをたくさん所有していますが、最近ではほとんどの釣りで巻き上げ1:1のヘチ専用リールを使っています。
浅ダナが狙いで目印を使っての釣りであっても、その日の状況やチヌの動きによって道糸を余分に2ヒロ、3ヒロと出すことがよくありますが、ヘチ専用リールならあらゆる状況に対応がしやすいのです。
タナの変化は、時間や釣り人の影響、水温や急な冷え込みによって変わって行きますが、上ダナから底までを常に探っていけることを意識して、タックルを選択してくことが大切です。
冬場や春先の、底や底から少し上のタナでチヌが喰って来るときは、ヘチ竿がメインのタックルになることが多いのですが、梅雨時や秋の落とし込み釣りで目印を使ってチヌを狙うとき、基本のタナが上ダナでも場所、状況によっては深ダナや底がアタリダナになることがあります。
目印用の長めの落とし込み竿を使っているときでも、回転の良いヘチリールを使えば、思わぬタナの変化に対応することが容易になります。
ヘチリールはハンドルが2個ついているものか、バランサーが付いて回転がスムーズなものを選びましょう。
私は木製のヘチリールが好きなのですが、道糸が勝手に出ていかないように、簡易ストッパーつきの物を使っています。
木製リールでもベアリングが内蔵されたものを選び、初めにグリスを拭き取るか、お湯で流してからリール専用オイルを注入すると回転が良くなります。
次回は、 黒鯛道55 「落とし込み釣りのタックル考」 その7、道糸 を予定しています。