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2014年3月13日

オモリ号数決め方は?

昔はオモリの大きさを表すとき、重さの単位である貫や匁が使われていた。
 
ところが終戦後に尺貫法が廃止されたとき、この呼び名も消滅してしまったのである。
 
そして、1匁のオモリを1号と呼び変えたのである。
 
昔の1貫は1000匁でキロに換算すると3・75キロになる。
 
1匁が1号だから3・75キロの1000分の1は3・75g、これが現在のオモリの1号の重さである。
 
ただし、この1号=3・75gというのはJIS規格があるわけではないからあくまで目安、オモリを作るメーカによって多少のばらつきがあるのだ。
 
 

現在、市販されている六角型や釣り鐘型、ナス型などオモリの表面に号数が表示されているものは、いまいったような基準で作られているから問題はないが、ややこしいのはもっと小さなガン玉とか仁丹シズと呼ばれるオモリだ。

ガン玉とは文字通り、ガン、つまり銃に使われるタマ(弾=散弾)のことである。

仁丹シズもジンタンのように小さいことからこんな呼び名が生まれた。
 
これらの小型のオモリは、号数表示するものがあるが、1号≠3・75gという基準では作られていない。
 
これらのオモリは狩猟に使われる散弾を基準に呼び名が決められたからだ。
 
散弾は、弾1個の直径を基準にして1号とか2号、2Bとか3Bという風に表示される。
この呼び名をそのまま釣りのオモリにも当てはめたため、同じ号数でも重さがまったく違うオモリができたのだ。
 
ちなみにあるメーカーの1号の仁丹シズの重さは0・55gしかないし2Bのガン玉で0・8gである。
 
1号の仁丹シズは1号のナス型オモリの約7分の1程度の重さしかないことになる。
 
同じ号数でも重さがまったく違うことにくわえて、小型オモリは呼び方も変則だ。
 
普通のオモリは1号、2号という風に前の数字が大きくなるにつれて重くなっていくが、仁丹シズの場合だけ数字が大きいほど軽い、つまりオモリが小さくなっていくのだ。
 
現在市販されている仁丹シズは、1号から8号まであるが1号が一番重く、8号が一番軽い、数字が大きくなるほど軽くなっていくのだ。
 
もうひとつのガン玉は、現在、Bから6Bまであるが、これは普通のオモリと同じようにB、2B、3Bと数字が増えるにつれて重くなっていく。
 
このように一応の基準がはっきりしたオモリもあれば、そうでないものもある。
 
日本に古来からある割りシズと呼ばれるオモリは、小さな番手になると明確な重さの基準がないのだ。
 
現在市販されている割りシズは、極小、小々、小、中、大、大大、特大の7種と1号から10号ぐらいまである。
 
このうちの1号から10号までのオモリは、一応、1号=3・75gという基準に基づいて作られているが、極小から特大までの7種に限っては明確な基準がないのだ。
 
昔から作られてきた大きさを参考に、大体これぐらいだろうという曖昧な基準で作られているため、メーカによってさらに重さのばらつきがある。