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2014年3月6日

磯釣りウキの進化

磯釣りというのは、地域によってウキを使ったり、使わなかったり。
 
大きなゆったりとした流れのあるところでは、ウキを使わなくとも魚の居場所に餌を到達できるので、針とハリスだけで流れに任せて流し込んでいくいわゆる本来のサビキ釣りができます。
 
鯵やサバを波止で釣るサビキ釣りとは異なります。
 
ところが潮が動かないとき、あるいは動かない場所等でポイントを作りポイントに仕掛けを入れていくにはどうしてもウキの存在が必要不可欠になって行きます。
 
 
ウキの役目は
 
1)仕掛けを飛ばす
2)潮に乗せる
3)仕掛けの場所を知らせる
4)アタリを取る
5)仕掛けを回収する
 
と言ったような役目があります。
 
 
では仕掛けを飛ばすには大きければいいのかというとそうではありません。
 
竿のしなり、テンションとあっていないと遠くには飛ばないし、ピンポイントに投入が難しくなります。
 
雨が降っている時などどうしても道糸が竿にくっつき遠投ができません。
 
そう言った時でも大きければいいという訳でなく小さな体積で重さ(質量)のあるものを選びます。
 
 
では潮に乗せるにはどうしたらいいか。
 
大きければ潮の抵抗をよく受けるでしょう。
 
しかしただぷっかり浮いていては風の抵抗も受けますし、魚が食った時の違和感も相当あるでしょう。
 
しかも表面の潮と海中の潮とでは速度や流れる方向が異なることが当たり前です。
 
撒いた餌と同調させるにはどうしても魚の食いつくタナに仕掛けを届けて撒き餌と同じ速度で流れることもできるウキを選ぶことが大切になります。
 
小粒の場合はいよいよ魚の食い込み時の違和感を無くすことに重点が置かれます。
 
しかし操作性、視認性では難しくなります。
 
ある程度の潮のり抵抗の負荷を持ったウキであり、潮を受けると同じように仕掛けを引っ張るだけの体積が必要となります。
 
親指くらいの大きさが主流ではないでしょうか。
 
浮力はかなり抑えられて、付ける仕掛けとのバランスで、多種多様なサイズが必要となります。
 
現代のウキはかなり進化して細かく重さわけがしてあります。

-(マイナス)負荷、つまりウキ単体で撒き餌と同じ速度で沈むものから、仕掛けがなじむと沈みだすもの、仕掛けがなじんでウキの頭を押さえる程度のもの、やや頭を出すもの、ハリスお持ちの打ち方や量によって使い分けることができるよう一つのシリーズでも約6~10等配された厳選なアイテムとなっています。

仕掛けの場所を知らせる役目というと、視認性です。
 
それと道糸を張った時直線を追えばウキにあたるような抵抗力も大事です。
 
死に性の一つに魚からは見えなくとも人からは見えやすくするためにウキのトップに色を塗っています。
 
晴れの日、曇りの日、雨の日で光の反射力が異なります。
 
その時の条件に合った色を選びます。
 
海中に入って行くときも沖目の反射と日陰になる釣り座では全くウキの見え方に差ができます。
 
日陰では色濃く見えて沖目では白く見えます。
 
非常にウキ選びが難しくなります。
 
ウキが見えていればウキで魚のアタリを取ることができます。
 
反射真剣というか、ウキが勢い良く入れば勢いよく合わせますし、ゆっくり入ればそ~と合わせてしまいます。
 
実は真逆で、小さなアタリの時は素早くシャープに合わせます。
 
けして大きく派手に合わすのではありません。
 
大きく一気に仕掛けが入る時はその動きを止めるつもりで竿の角度を保つ程度のアワセになります。
 
 
ウキが見えていないときのアタリは、どうしても食い込ませていることと同じなので魚が配を呑んでいる可能性があります。
 
やはり上唇に掛けたいものです。
 
道糸の遊びがないようにして、アタリが瞬時に人に伝わるようにしたいものです。
 
 
仕掛けの回収は風の強い日や、手返しを急ぐ時などウキがなくては何ともなりません。
 
人の生活が如何に重力に頼っているかこういう時に顕著に現れます。
 
回収の時ウキの近くを持ちハリスを滑らせるようにウキを竿の反発で投げだすとすぐに針に到達できます。
 
これは文章で説明するのは難しく実践あるのみです。
 
ウキを振り子のような使い方ができるのはウキの質量が10g 位のほどよい重さということになります。
 
直径が20mmで10gだと一円玉10枚分、重さのイメージはつかめますか。
 
意外と重く結構軽いと変な日本語ですが、ウキの果たす役目は大きいのです。