初めての方へ

HOME

釣り船予約

最新攻略コラム

2014年3月6日

越冬マダイの狙い方

落ちのマダイのシーズンが終わり、越冬が始まりましたね。
 
黒潮の影響を受ける太平洋沿岸の釣り場では、真冬でも水温が10度以下に下がることはないので、それなりに水深のある釣り場でマダイを狙うことができます。
 
ただ、越冬状態にあるマダイは、なかなか活性が上がらずよほどうまく誘わないことには口を使ってくれません。
 
 
マダイが最も活発に活動する好適水温は、18度以上28度までといわれています。

12度以下では冬眠状態になり、6度まで下がると凍死するそうです。
 
 
冬場の水温が10度を切ることもある瀬戸内海や鳴門海峡で、冬場によく見られる浮き鯛は、水温が下がりすぎて体の平行感覚を失い、水面にまで浮いてくる現象だそうです。
 
 
こんな状態になったマダイは、まず釣れませんよね。
 
だから、越冬マダイを狙うときも、できれば水温が15度以上ある釣り場を選ぶべきですね。

さて、水温が低すぎてなかなか活性の上がらない越冬マダイをオキアミの餌で攻めるとき、どんな手があるでしょうか?。
 
 
まず、できるだけ仕掛けを自然に漂わせるために、仕掛けを軽く、細くした方がいいですね。
 
ハリスの号数を落とすのは、当り前すぎて誰でも思いつくことですが、面倒なのか長さまで変える人はあまりいません。
 
 
ハリスを5号から4号に落としたとき、それまで6mの長さで釣っていたのなら、それを思い切って8~10mまで伸ばしてみませんか。
 
もちろんハリスを長くするときは、それなりに潮が動いていないことには効果が出ませんね。
 
揺るい潮がだらっと流れている状態で、いたずらにハリスを長くしても仕掛けが垂れてしまって、うまく効果が出ません。
 
だから、潮の速さを計算しながら8~10mの長さに伸ばしてみる。
 
それだけのことで今まで機嫌の悪かったマダイが口を使うこともあるのです。
 
 
マダイが口を使わないのは、水温が低いからだけでなく、潮の動きにも左右されますよね。
 
それまでまったくアタリさえなかったのに、潮が動きだしたら急にアタリが出始めた、というケースがよくあります。
 
 
こういうケースに恵まれた日はいいのですが、終日潮が動かず苦戦したときはどうしますか。
 
いたずらにハリスを長くしての仕掛けが垂れるだけなので、その効果が発揮できません。
 
仕掛けが垂れるのは、そのときの潮の流れに対して仕掛けの方が重いからです。
 
 
それなら仕掛けを軽くしてやれば、問題は解決しますね。
 
その方法として、まず、ハリを小さくしてください。
 
10号のマダイバリを使っていたのなら8号ぐらいまで落としてみるのです。
 
 
これだけで効果が出ないときは最後の手段です。
 
さらにハリスの号数を落としましょう。
 
ただし、余りハリスを細くすると型のいいマダイが食ったときに切られる心配がありますね。
 
だから、ハリスを段継ぎにするのです。
 
仮にハリスが10mの長さだとしたら、テンビンから6mの長さはハリスを6号にし、その先の4mを4号にまで落とすのです。
 
 
この方法だと全部を4号に落とすより強度が出て、やり取りも楽になります。