和竿と比べ、現在のハイテクを駆使したカーボン系の竿は、機能性にあふれています。
軽さ、強度、ねじれ、糸のベタつき、穂先の感度、手元の感度など、私もクラブの例会や、競技大会などではカーボン系の竿を使うことが多いです。
チタンとカーボンを組み合わせた穂先トップやガイドなど、最新の竿には素晴らしい性能を持った物も多く見かけます。
落とし込み釣りの専用竿としては、目印用とヘチ用、前打ち用の竿があります。
私も何十本かある竿の中からその日使う竿を選択するわけですが、ある程度使用していくと自分に合った好みの竿が決まってきます。
例えば、目印を使って障害物のない一文字ケーソンを釣るとき、最近ではできるだけしなやかにチヌを上げることができるよう、軽くて胴に近い調子の、柔らかめの竿を使うようにしています。
道糸のナイロン、ハリスも細めの号数を使います。
道糸のナイロン、ハリスも細めの号数を使います。
季節にもよりますが、テトラやスリットケーソンなど障害物周りで目印を使うときは、ある程度、腰が強くチヌが動きまわる範囲が少なくできる竿を選んでいます。
仕掛けやハリスもやや太めにセットします。
ヘチ釣りで障害物のない一文字ケーソンの場合は、軽くて糸通しも良く、穂先感度の高い、やや柔らかめのヘチ竿を使うことが多いです。
竿の調子が胴に近いものであれば、潮が澄んでいるときにPEラインを道糸に使っていても、細めのハリスを使うことが可能になります。
南港の新波止などのようなスリットケーソンで腰の強いヘチ竿にPEラインを使うときは、どうしてもハリスは太めにセットすることが多いのですが、夏から秋にかけてマスのテーブルの穴などで合わせ切れが多発することがあります。
ひどいときには3号以上のハリスも真ん中から合わせ切れすることがあるのですが、そんなときはPEラインをやめてナイロンの道糸に変えたり、竿の調子を柔らかいものに変えると合わせ切れはなくなります。
次回は、黒鯛道54 「落とし込み釣りのタックル考」 その6、リール を予定しています。