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2014年1月30日

黒鯛道51 「落とし込み釣りのタックル考」 その3

ヘチ釣りであれ、目印を使った落とし込み釣りであれ、タックルを全体としてバランスのとれたものにすることは大変重要なことです。
 
極端な言い方をすると、チヌを掛けるまではどんなタックルでもある意味では可能です。
 
鉄の棒を使ってもチヌをかけることはできるかも知れません。
 
落とし込み釣りでチヌを狙う時、状況を含めた色々な要素でタックルが決まります。
 
まず大きくは、目印を使うかヘチ釣りでチヌを狙うかです。
 
基本的にはタナを広く探りたいときや、障害物周りを攻めたいときはヘチ釣りを選択し、上層のチヌを狙うときは目印釣りを選びますが、状況によってはそうではないときもあります。
 
ケーソンの平場で上層のタナをゆっくりとエサを落としてチヌを狙うときでも、堤防の際までゴミなどが押し寄せて、目印ではどうしようもないときは、ヘチ釣りが有利になります。
 
一方で障害物まわりのスリットケーソンなどでは、マスの壁や柱裏、マスの底や穴を狙うときはヘチ釣りがその自在性から標準の釣り方になるのですが、目印で落としたほうがアタリが多く出たり、分かりやすかったりすることがあります。
 
目印で落としたほうが喰いが良い時があるのは確かですが、柱やマスの穴などでハリスや目印が飛ばされるリスクがありますが、それ以外に注意したいのが、仕掛けも含めた全体のタックルバランスです。
 
季節や地域によってチヌの動き方や活性が異なりますが、一般的には夏から秋にかけてチヌが一番パワフルな時は、ちょっとしたバランスの悪さで、せっかく掛けたチヌを何回もバラしてしまうことがあります。
 
この時期に先程のスリットケーソンのマスの中で目印を使うときは、仕掛け糸も丈夫なPAラインを使い、竿も腰の強い物を使うことが多いのですが、その分弾けることも多く、何回も続けて針ハズレを経験することがあります。

そんなときは、目印糸をナイロンに変えたり、竿の調子を柔らかくして、針ハズレを防ぐことができます。
 
柔軟性があって強い、そんな釣り方が適しています。

次回は、黒鯛道52 「落とし込み釣りのタックル考」 その4 を予定しています。