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2014年1月24日

寒グレ食い渋り①

寒グレ(メジナ)ついて考えてみたいと思います。

寒グレという言い方をしているのは関西から四国辺りになります。
 
この時期は最も脂が乗ってサイズもよくなり、釣って良し、食してよしと最も人気の出る時期です。
 
磯釣り師にとっては一年で一番楽しい季節です。
 
釣りをされない方から見るとこんなに寒いのに面白い?なんて言われることがありますが、やっている当人たちは至って熱くなっています。
 
なぜ面白いのか、「来ればでかいから」が答えでしょう。
 
しかし「来れば」という言葉の通り、木端サイズがほっといても釣れる時と違って、粘りと集中が大事です。
 
産卵を前にしてナイーブになっていることから、水温の変化や潮の流れ等に敏感になってきているので、このころは、ボーズはあって当たり前。
 
しかし場所によっては爆釣ということもあります。
 
ここで「食い渋り」という表現についてご説明します。
 
何しろ餌を取らない、あるいは少しだけかじられた…等の経験をお持ちでしょう。
 
実際には刺し餌となるオキアミを食べる時はスッと口の中に吸い込まれます。
 
餌がかじられているのはメジナ以外のおちょぼ口の魚の仕業がほとんどだと思います。
 
それでも釣り人目線に立つと餌取りは確実に餌をとって行くと思っている方の方が多いのです。
 
前述で「スッと」口の中に吸い込むと書いてますが、この時泳ぎ移動しながら捕食したらウキに変化が現れます。
 
魚がホバリングしながらだと反応が出ず餌が外れると言うことで逆に餌取りの仕業と勘違いしてしまいます。
 
このスッという加減でも反応が出るウキなら合わせが効くでしょう。
 
しかしゆっくり泳ぎながら針の付いた餌を見きっているのか、餌を吸いこもうとせずプイッと横を向いてしまうことがあります。
 
市販されているDVD等でも証明されていますが、何かの加減でこの微妙な差が生じてしまいます。
 
魚はいるのに喰わない・・・すなわち食いが渋いにつながります。
 
その要因はまずは水温。魚も居心地のいいところに移動します。
 
釣り人が降り立った磯の状態が、たまたま水温の変化大きく、魚の隠れ家もないとしたらそもそも魚自体がいないことが多く、わざわざそこまで寄って行くことはありません。
 
よしんば、魚が居れる環境に近くなっていたとしたら食うか食わないかということになります。
 
もし居食い状態だと想定したら魚のタナがあっているかどうかになります。
 
魚がいるタナこそが魚にとって居り易い場所なので、そのタナを見つけられるかどうかです。
 
他の魚も同じような居心地感があるでしょうから、餌が取られるまで探るしかありません。
 
寒グレ(メジナ)のポイントと言われる場所はそういった条件がそろいやすい場所なのでしょう。
 
産卵場であったり、餌がたまりやすいところであったりですから、毎年そのポイントはよく釣れるわけです。
 
そう言ったと条件のそろいにくい時期に更に気をけることは、魚が見切ることのないような仕掛けに近づけると言うことです。
 
針をできるだけ小さくして行きます。
 
針が大きいと仕掛けも立ってしまうし餌からはみ出して目立ってしまいます。
 
ところがあまり小さい針なら掛かりが悪いと伸びたり折れたりします。
 
ハリスも太すぎいると馴染みが悪く餌の同調も悪くなり食いにつながらなくなります。
 
しかし細いと引っ張り合いで切れたり、根擦れを起こすとすぐにブレイクしてしまいます。
 
掛けたらばらすかも知れないという不安感と仕掛けが太いと食わないかもしれないというジレンマに陥ってしまいます。
 
寒グレ釣りの面白いところです。