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2014年1月23日

カワハギは、食う間が大切

水温が下がってカワハギが深場へ落ち始めました。
 
水温が14度台に落ちるまでは釣れる魚なので、これからしばらくは楽しめそうです。
 
エサ取りの名手なので、いかにしてハリに掛けるか!その攻防が面白い釣りですが、もうひとつの楽しみは食べることでしょうね。
 
はち切れんばかりにお腹がふくれた、いわゆる”肝ぱん”状態のカワハギは、もちろん身も美味しいのですが、まるでフォアグラのような肝の味を一度でも知ってしまうと病みつきになりますよね。
 
そこで、”肝ぱん”のカワハギを仕留めるためのキモとなるテクニックを紹介しておきましょう。
 
カワハギは、魚のなかでも実に器用な泳ぎが出来る魚ですね。
 
そのひとつがまるでヘリコプターのようにホバリングしながらエサを取ることが出来るのです。
 
仕掛けを入れたとき、めざとくエサを見つけたカワハギは、エサの動きに合わせて水中を水平移動しながらエサを囓り取るようにして食うため、竿先にはほとんどアタリが出ないのにいつの間にかエサがなくなっているという芸当は、ちょっとほかの魚にはマネ出来ないでしょうね。
 
カワハギ釣りに釣り方のひとつに叩き釣りというのがありますが、この釣り方は、エサを激しく動かしてカワハギにエサを取らせないようにするためのテクニックにひとつなんです。
 
カワハギは、ホバリングしながらエサを食べたいのですがエサの動きが激しくて食べられない。

しばらくそんな状態が続くと、カワハギが次第にイライラしてきます。
 
イライラしてきたところで、ふっとエサの動きを止めてやると、おお、これなら食べられるとカワハギはエサに飛びついてきます。
 
この瞬間を捉えて聞き合わせすると、うまくハリに掛かるというわけです。
 
叩き釣りもそうですが、エサふわふわ釣りも誘い上げの釣りも、エサをアピールしながら動かしておいて、ふっと一瞬、その動きを止め、カワハギに食う間を与えてやる、この間が大切なんですね。
 
もうひとつ大事なのは、カワハギに下を向かせるということでしょうか。
 
カワハギが下からや横からの姿勢でエサを食べるときは、なかなかエサを吸い込んでくれません。
 
エサを囓り取るようにして食うので、アタリもほとんどでないのです。
 
ところが叩きを入れ竿先の動きを止めた直後に、すっと30cmほど竿先を送って仕掛けを落としてやると、エサの動きにつられてカワハギが下を向き、エサを追いかけながらきれいに吸い込んでくれることが多いのです。
 
このときははっきりアタリも出るので、初心者でもよく分かるし、聞き合わせしやすいと思います。
 
カワハギ釣りのコツは、魚に食う間を与えてやることと、魚を下に向かせてエサを吸い込ませハリに掛ける、この2点を勉強すれば釣果アップ間違いなしです。