ネコもまたいで通るといわれる"夏ビラメ"のシーズンが終わって、いよいよこれから本格的なヒラメ釣りのシーズンを迎えますね。
40cmまでの小型はソゲと呼ばれますが、それ以上に大きくなると、肉厚が増し引きも強くなって面白さが倍増します。
さて、昔からヒラメ釣りでは"ヒラメ40"という格言があります。アタリが出たら慌てず騒がず、心の中で40数えてから合わせるべし、という教えですね。
これは、ヒラメの習性に乗っ取った教えです。ヒラメはフィッシュイーターとして知られていますが、小魚を補食しても一気に食べようとはしません。
一度、小魚に飛びついて補食したら、小魚が弱るのを待ってから改めて食い直す習性があるからです。
ヒラメがエサを補食した直後に合わせると、まだエサをくわえた状態にあるため、ハリがヒラメの口内に掛からず、すっぽ抜けてしまうからです。
これを防ぐために40数えてから合わせろという格言が生まれたのですね。
この言い伝えは、確かに理にかなったものですが、現在のヒラメ釣りにも通用するのでしょうか。