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2013年10月17日

食い渋るタチウオの攻略パターン

かつては、むやみに誘わなくてもよく釣れていたタチウオですが、最近のタチウオは性質が変わったのかと思えるほど神経質で釣りにくくなりました。
 
一昔前のタチウオ釣りは、一度、目を付けたエサに執着し、どこまでも追っかけてきて最後にハリ掛かりするというパターンの釣りが主流だったのに、最近のタチウオはエサに執着して追っかけてくるどころか、コンと1回当たったきり素知らぬ顔してどこかへ行ってしまう奴が多いようです。
 
ですから誘わないと食わないし、同じ誘いが何度も通用するかというと、それも飽きられるのか見破られるのか、それこそ日替わりで誘いのパターンを変えないことには釣れないという難しい魚になってしまいました。
 
なぜなんだろうと、この疑問を水産学者にぶつけたことがあるのですが、その先生もなぜなのかよく分からないというお話でした。
 
そのときの会話で、昔はエサが少なく自分が見つけたエサに執着しないと食べられなかったからしつこく追いかけてきたけど、いまは、湾内にもイワシなどのエサが多く、ひとつのエサに執着しなくても食べられるからですかと聞いたのですが、昔も今もそれほどエサの量が変わったわけではないので、答にはならないでしょうといわれてしまいました。
 
だとすれば、タチウオを攻略するには、いろんなパターンの誘いを覚えて、それを日替わりで試してみて、その日の条件にあった誘いのパターンを見つけて釣るしか方法はないようです。
 
このような誘いのパターンは、引き出しの数が多いほど有利なので、それをいくつか紹介しておきましょう。

まず、オーソドックスな誘いから。
 
電動リールをスロー巻きしながら誘う方法は、巻くスピードとストップ&ゴーがキモになります。
 
巻くスピードは、その日によって変わるのでリールのカウンターの数字が2~5の範囲でいろい試してみて下さい。
 
スロー巻きしているとき、コンとアタリが出たら、即アワセがいいときと、リールを止めゆっくり竿を誘い上げて次のアタリを誘い出し、2回目のアタリで合わせた方がいいときがあります。
 
どちらがいいか、その日に判断して、あとにアタリが出てときに生かして下さい。
 
リールを巻いては止め、巻いては止めを繰り返すのも効果的ですね。
 
このときは、竿先を水面近くまで下げ、ゆっくり誘い上げてから竿が水平の位置で2、3秒ポーズを取ってアタリを待ちます。
 
アタリがなければ、竿先を下げながらリールを巻き、水面近くに下ろしたら、再び同じ動作を繰り返します。
 
このときアタリが出るまで誘い上げるスピードを速くしたり遅くしたり、ポーズを取る時間を短くしたり長くしたり、いろいろ試してみることです。
 
また、ジギングのようにシャクリながら1mほど巻いては止め、2,3秒ポーズを取ってから再びシャクリながら誘うのもタチウオの活性が高いときに効果があります。
 
カワハギ釣りの叩きと呼ばれる釣り方のように、竿を小刻みにシェイクし、止め、シェイクし、止めを繰り返すのもいいですね。
 
テンヤ釣りでは、テンヤが上下ではなく船のローリングのように左右に振れるため、エサのイワシの腹がキラキラ光って見えるので、アピール度が高いようです。
 
エサを小刻みに動かすのではなく、大きく動かしてアピールするのもときには有効ですね。
 
竿いっぱい大きく誘い上げて、ストンと落とす、しばしポーズを取ってから1,2m巻き上げ、また大きく誘い上げて落とす、これの繰り返しですがエサの動きに連れられてタチウオが一発で飛び付いてくることがあります。
 
ただ、この誘いは食い上げのアタリが多いので、素早くリールを巻いて対処しないとバレルことが多いですね。