かつては、むやみに誘わなくてもよく釣れていたタチウオですが、最近のタチウオは性質が変わったのかと思えるほど神経質で釣りにくくなりました。
一昔前のタチウオ釣りは、一度、目を付けたエサに執着し、どこまでも追っかけてきて最後にハリ掛かりするというパターンの釣りが主流だったのに、最近のタチウオはエサに執着して追っかけてくるどころか、コンと1回当たったきり素知らぬ顔してどこかへ行ってしまう奴が多いようです。
ですから誘わないと食わないし、同じ誘いが何度も通用するかというと、それも飽きられるのか見破られるのか、それこそ日替わりで誘いのパターンを変えないことには釣れないという難しい魚になってしまいました。
なぜなんだろうと、この疑問を水産学者にぶつけたことがあるのですが、その先生もなぜなのかよく分からないというお話でした。
そのときの会話で、昔はエサが少なく自分が見つけたエサに執着しないと食べられなかったからしつこく追いかけてきたけど、いまは、湾内にもイワシなどのエサが多く、ひとつのエサに執着しなくても食べられるからですかと聞いたのですが、昔も今もそれほどエサの量が変わったわけではないので、答にはならないでしょうといわれてしまいました。
だとすれば、タチウオを攻略するには、いろんなパターンの誘いを覚えて、それを日替わりで試してみて、その日の条件にあった誘いのパターンを見つけて釣るしか方法はないようです。
このような誘いのパターンは、引き出しの数が多いほど有利なので、それをいくつか紹介しておきましょう。