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2013年10月10日

黒鯛道44 番外編「秋の落とし込み釣り、心得」

前回、落とし込み釣りで最も肝心となる「気配」について述べました。これはチヌに限ったことではありませんが、その特性からもチヌは特に身の回りの状況変化に敏感だと思われます。
 
今回は湾内の秋に多く見られる潮が澄んだ状況での、ハリスと気配の関係についてお話したいと思います。
 
秋になると大阪湾や神戸港では、潮が澄み状況が変化することが多いのですが、そんなときはハリスが細いほうが有効なのでしょうか?
 
ハリスの号数(細さ)については落とし込み釣りの歴史がはじまったときから諸説言われてきました。
 
ある人は0.8だろうが2.0だろうがハリスの号数に関係なく喰うときは喰うよ、と言います。ある人は特定の状況下では細ハリスでないと喰わないといいます。どちらが正しいのでしょうか?

私の経験からはどちらも正しいように思われます。
 
チヌに食い気があり、人の気配も感じにくい状況ではハリスの太さはほとんど関係がないようです。
 
ハリスが太いとチヌに見えるとか、潮の乗り方やエサの落ち方が不自然になるといわれてきましたが、チヌは食い気があれば大きな針やガンダマなど気にせず食ってきます。
 
潮が澄んだ状況でも風が当たり潮も動いていれば、気配やハリスの号数にあまり神経質にならなくてもチヌは喰ってくれます。
 
一方で晴天、海も凪いでいるとちょっとしたことでチヌに気配を悟られることがあります。
 
そんなときは違和感が少ないと思われる細ハリスに効果が高いことが多くありました。
 
特に上層にチヌが多い時は効果的だったように思います。1.7よりも1.2、1.0よりも0.8、0.6といった具合です。
 
細ハリスを使うときは竿の調子と道糸とのバランスを十分、考慮しなくてはいけません。同じナイロンの道糸でも2号ではなく、1.2号、1.0号などを使用します。
 
次回は 黒鯛道45 「冬の落とし込み釣り、その1」 を予定しています。