世界中の海や湖、川や池、あるいは小さな用水路にも魚は棲んでいます。
研究者の間では、世界中に約2万種の魚が生息していると言われていますが、それらの魚をすべて釣り上げた人もいなければ、見た人もいないと思います。
世界中の国土からみれば小さな日本ですがその小さな国を取り巻く海や川、湖などに約3000種の魚が生息しているといわれています。
そして、そんな魚にひとつひとつが特徴を備えており、大きな魚は大きいなりに、小さな魚は小さいなりに、それぞれが自己主張しているのです。
中でも最も分かりやすいのが、魚の体表にある模様ではないでしょうか。
その模様は、斑点あり、斑模様あり、縞模様あり、魚によっては銀ぴかだったり、真っ黒だったりしますが、それもそれぞれ魚の特長を表わす大切な要素であり、仲間を識別するための目印になることもあるのです。
魚の縞や斑紋の入り方によって、それぞれに呼び名がつけられています。
斑点の場合は、黒斑や白斑など色によって呼び分けることが多いのですが、マトウダイのように体側に大きな的のような斑点があるものは、眼状斑と呼び分けています。
淡水魚でいえば、オヤニラミの斑点も眼状斑ですね。
そういえば、気が付きにくいのですがクラカケトラギスの尻尾の付け根にも、この眼状斑があります。
そして、体側にあるV字型の縞を馬具の鞍に見立てて鞍状斑と呼びます。
そして、最もポピュラーな縦縞と横縞がありますね。もうひとつ体側を斜めに走る縞は斜走帯と呼びます。