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2012年3月22日

タナ返し

最近の沖釣りは、ライトタックルを使ったマダイやイサギ、アジ釣りなどが盛んですね。
 
こういう釣りは、細くて長~いハリスを使う機会が増えましたね。
 
たとえばマダイ釣りの場合は、12mとか15mといった超ロングハリスを使うことも珍しくありません。
 
こんな長いハリスを使って、ここぞという狙ったタナを釣るときにぜひ覚えておきたいのがタナ返しというテクニックです。
 
仕掛けを投入したとき、テンビンは重いのですぐに狙ったタナに届きますが、長~いハリスは軽くてテンビンよりうんと遅くゆっくりと落ちていくため、テンビンと同じタナになじむまでに時間がかかるわけです。
 
ロングハリスは、ゆっくりサシエが落ちていくときに魚が食うという利点もありますが、それが毎回、ヒットするわけではありません。
 
それよりも狙ったタナに仕掛けを速く下ろしてエサを撒き、狙った魚が食うのを待った方がうんと確率がよくなるはずです。

こんな時に有効なテクニックがタナ返しなのです。
 
その方法とは?。 
 
まず、50mのタナを釣ろうと思うときは、急いでリールをフリーにし、狙うタナの深さまで仕掛けを下ろします。
 
この時点では軽いハリスは、まだテンビンの上方で静かに揺らいでいて、ゆっくり落ちてきている状態ですね。
 
そこで、すぐにハリスの長さ分だけプラスして、仕掛けを下ろして下さい。
 
たとえばハリスの長さが15mだとしたら、50m+15mで65mになりますね。12mの場合は62mですね。
 
こうしてテンビンが65mのタナまで落ちたとき、ハリスの先端にあるサシエは、落ちるのが遅いのでハリスに引っ張られながらも恐らく50m付近のタナにあるはずです。
 
こういう状態になったとき、すぐにハリスの長さ分だけ余分の下ろした仕掛けを元の位置まで引き上げてみましょう。
 
つまり、ハリスの長さ分ですから15m引き上げるのです。15m余分に下ろして、すぐに15m巻き上げる。
 
これをやることによって、狙っていた50mのタナへ理想通りにサシエを持ってくることが出来るわけです。
 
そして、時間をかけずにサシエが狙い通りのタナへ落ち着いたところで、大きく竿を振ってコマセを撒いてやると、ゆっくり落下しながら流れていくコマセと、15m先で潮に乗って揺らいでいるサシエがうまく同調して、狙いの魚が食いつくというわけです。
 
タナ返しの基本は、ハリスの長さが変わっても同じです。
 
常にハリスの長さ分だけ余分に下ろして、すぐにハリスの長さ分だけ巻き上げる。
 
5mのハリスを使っているなら、巻き上げるときも5mなのです。
 
次号は、追い食いとは?