沖を流れる潮は、複雑怪奇です。
風、水温、地形、天気など様々な要素が潮の流れを複雑にします。
昨日まで速い上り潮が続いていたのに、翌日、突然、潮が止まったあと下り潮に変わってしまうことも珍しくありません。
百戦錬磨の漁師でさえ、そのことを予測するのが難しいといわれています。これは、潮を動かすメカニズムが余りにも複雑で、多岐に渡るせいではないでしょうか。
上り潮、下り潮は、速すぎても遅すぎても釣りに影響を及ぼすことがありますが、そんなときは、それなりに対処する方法があります。ところがもっとやっかいなのが二枚潮ですね。
二枚潮は、風など影響も受けますが、これが起きる主な要因は海の上層と底層との海水の温度差によって引き起こされることが多いのです。
二枚潮になると、底潮は上っているのに上潮はその反対の下り潮で流れる方向が真逆であるだけでなく、流れる速さも違うことがあります。こうなるとお手上げですね。いくら道糸を出してもどんどん出て行くばかりで、底が取れなくなります。
で、挙げ句の果てに仕掛けを上げてみたら周りの釣り人をたくさん巻き込んでお祭り、ということも珍しくありません。
こういうひどい二枚潮を攻略する方法はあるのでしょうか。