皆さんこんにちは。今年は少なかった台風もここにきてまともな上陸がありました。かなりの被害をもたらしています。被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。
さてこの台風で夏らしさはほんのちょっとで秋の装いが各所で見受けられるようになりました。
台風一過の空は抜けるように高く青く、高積雲が白く伸びています。これに季節風が入ると鱗雲、イワシ雲となるのでしょう。
海ではベイトが多くみられその為にアオリイカやその他のベイトフィッシュの動きが盛んになってきているように感じます。
さて石鯛攻略も場所の選択をきっちりやれば、縞縞の数釣りが可能な時期になってきました。
サザエやナガレコで攻め始め、餌が持つかどうかでウニやフジツボに切り替えが必要とされる時期です。
今回はPEラインを使った足元の釣り、沖竿のパターンと寄せ餌についての実釣パターンを書いてみます。
まずPEラインを使いだしたのはここ数年のことです。
糸が細いのでリールへなじみもよく、一回り小ぶりのリールが使えます。潮の影響も受けにくいのも特徴です。
竿を構える場所はどうしても実績のある場所でないと足元釣りの場合は特にどこでも釣れるという訳ではありません。
ウニ団子をベースに、イカのこのわたを練り込んだものや、アワビやサザエのワタを使ったものをウニ団子に詰めて、20~30個位を朝のうちから間断なく撒きます。
こぶしよりやや大きめの団子にして匂いで集魚力を高め一点に集中するようにします。
ウニはいくつか切れ込みを入れて投入しこれ又匂いが拡散するように一点集中で投入します。
竿はやや長い目の6m程度の置き竿(ダイコー和竿 本調子580)で、前方に投げ入れた後少しずつ上げては落としの繰り返しで、足元の変化のあるところに着低させて仕掛けを安定させます。
よぶんな糸ふけを取って穂先のテンションが軽く効く程度にしておきます。
こういう時従来のナイロン20号では波のアタリ具合や潮の流れで穂先が大きく揺れてしまいます。
これで、石鯛が近付いて食いつこうとした瞬間も、違和感を感じて去ってしまうことがあり得るのです。やはり自然の状態が作れるかどうかが要求されます。
フグやカワハギが多い時は小刻みなアタリで竿先がブルブル震えます。
堅い餌だと多少引っ張ったりもしますが石鯛のアタリとは全く異なります。持ちこんで止まる・・・これが石鯛のアタリです。
こういった小刻みなアタリが止まるともう餌はありません。手返し良く餌の交換をしてください。
このときも足元でPEだと仕掛けの回収も早く、カウンターを合わせておけば、ちょっと投げてカウンターの目盛りで止めればほぼ同じところに入ります。
やはりこの時期は本命の餌はウニ。多い時は半日釣りで40~50個使うこともあります。
竿を構えているだけでじっとしているようにいつは忙しい釣りなのです。
手はべとべとになるし、穂先は気にしないといけないし・・と言っても石鯛が食いつくと明らかに竿が大きく曲がります。竿掛けに掛けてあるのであわてなくてもほとんど大丈夫だと思います。
しかし私の知るたくさんの先輩方の言葉にどんなに頑丈に固定していても持っていかれたころがあるとか、糸が出てしまって海中に絡まったとか、竿が完全に磯にへばりついたとか・・80センチを超える石鯛もいるでしょうからそういうものが来たら・・・と思うとずっとドキドキしてしまうものなのです。
縞縞が釣れるとそれはそれは嬉しいものです。道楽人としてのこの上ない喜びがそこはあります。是非大型の石鯛を狙って釣って頂きたいものです。