皆さんこんにちは。暑かった夏も秋雨前線の南下で少し涼しくなって来ましたね。
鮎釣りにばかり行っていましたが鮎釣りも大体9月一杯で釣り納め。いよいよ磯釣りが忙しくなって来ますね。
さて今回は石鯛釣りの遠投の場合の竿の操作、リールの使い方などについてお話します。
石鯛釣りの仕掛けや餌については前号までに説明した通りですが、男性らしい釣りと称される理由に仕掛けの投入のし方、ヘビーデューティーなリールと操作等を使ってみて女性には厳しい釣りかな・・と感じたことがあります。
もともと石鯛竿はいわゆる剛竿なわけで、その竿のしなりを利用して遠投すると相当飛びます。それに勝るだけの体力と技が必要です。
私も超遠投は苦手ですが、ポイントが遠いところなどになってしまうと遠投ができないと不利になってしまいます。
投げ方は、私の場合ですけど、バットの部分を右手に持ち、左手で竿とリールを持てる位置に持って行きます。
石突きの部分までの長さが短いのでキスの投げ釣りのように石突きを持つことはありませんが、最近は遠投用に長めのものも選ぶことができます。
遠投のコツはやはり竿の弾力、反発力を利用しないと、錘と餌を振り回したら飛距離が出ません。
又、道糸にナイロンを使うと糸が抵抗になってやはり飛距離が出ません。風の抵抗、水の抵抗を無くすためPEラインを撒いたリールも持って行きます。50~60m位なら25号~30号で簡単に飛ばすことができます。
ただ遠投の時は、リールから出る糸が高速で排出されるので、錘が水面に着低すると瞬間低速になりリールには慣性が残りバックラッシュをしてしまいます。絶対サミングをしていないと大変なことになります。
高速で糸が出るので最初から指をリースにあてがっていたら、摩擦で熱くなるほどです。またそれをすると飛距離も出ません。
放物線を描いている間は軽く、着低直前にはきゅっとブレーキをかけます。糸が持っていかれる時、指を離します。次に底を取ることが重要です。
海底に着低して糸ふけを一旦取ります。リールのカウンター付きでしたら同じところに飛んだかどうか数字で確認することができます。カウンターがないリールでは堰糸で目印を作ることも必要です。
石鯛はポイントが重要で、初めての釣り場では船頭さんなどに聞いておく必要があります。
海溝、あるいはタナになっているところにポイントは多くその場所がどこにあるかは地上からは全くわかりません。
その為、錘を持ち上げて、降ろすを繰り返して海底の様子を自身で察知することが重要です。イマジネーションも重要になります。
海底の岩の変化がわかって、且つ、遠投した距離があっていれば毎回そこに餌を落としていることになるので、魚がたまり易くなります。
しかしこれらが石鯛釣りの中で一番難しいとされる部分です。
アタリに関しても距離があるためアタリが出にくいのも難しさの一つです。
石鯛が餌を咥えて糸を持ちこみ、竿先に変化が出るまでは、足元で構えているものに比べると何倍も時間がかかります。遠投をしていると、潮の流れで一直線に感じている仕掛けも実は大きくカーブを描いていて、出ている糸の長さの誤差は相当になります。
これらの困難さは頭を悩ませる要因ではありますが、結果として遠目のポイントから魚信があるとかなりドキドキするものです。
アタリの内容は石鯛だけとは限りませんが、足元が釣り荒れ、あるいは、潮アタリが悪かったりするとこういった遠投の釣りを強いられることもあります。
是非マスターしましょう。