2013年8月22日
メンテナンス実況Part2(小型スピニングリール後編)
皆さんこんにちは(^-^)
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
前回に引き続き、私が実際にオーバーホールを行っている模様を写真と解説付きでお送りいたします。
今回の実況は、小型スピニングリール「シマノ レアニウムCI4 2500S」の後編です。
今回も、釣行後にどなたでも作業可能なメンテナンス方法を交えて、私の作業風景をお送りいたします。
回転枠・ラインローラーまでは前回で終わりましたので、いよいよエンジン部分の作業です。
スピニングは構造上、慣れないと難しい作業が多いので、上記写真のような分解は作業に慣れてからのほうがいいと思います。
私の作業工程では、超音波洗浄機を使用し、完全な脱脂洗浄を行います。
洗浄液や温度管理に注意点がありますし、ボディの塗装状態によっては超音波で?げ落ちてしまうことがあります。
また超音波の周波数も関係しますので、むやみに機材を購入してご自分でされることはあまりお勧めできません。
皆さんが洗浄されるときは、部品をトレーなどに広げて、歯ブラシで洗浄程度にしてくださいね!
ギヤの歯車1 枚1 枚に、筆を使ってグリスアップしている風景です。
ギヤへのグリスアップは「コーティング」が目的です。たくさん盛っても、ほとんど意味はありません( 笑)
写真は、エンジン部分の作業が終わった後に、シャフトへオイルをさしている風景です。
皆さんが釣行後にされるメンテナンスでも作業可能です。
つけすぎはあふれるだけで、意味がありませんので、ぬれる程度に1 ~ 2 滴で十分ですよ!
もう1 点、みなさんにもできる作業です。
ハンドル軸を取り付ける位置に、メインギヤのベアリングがありますので、左右いずれもオイルを1 ~ 2 滴注油すると、ベアリングの動きがよくなります。
たくさん注油しても、あふれて効果が出ませんので、ご注意ください。
組み込みがすべて終わったら、可動部分のテストです。
回転に違和感が出てきたり、ゴリゴリしてきた場合は、メーカーや業者へ早めに作業依頼を出しましょう!
次回は、リールチューニング最新攻略!~ベイトリールの飛距離を伸ばすには?~をお送りする予定です。お楽しみに!
連載コラム全タイトルを見る
このコラムの記事一覧を見る