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最新攻略コラム

2013年8月15日

磯石鯛攻略・・・3

皆さんこんにちは。酷暑の夏になっていますね。熱中症対策は万全でしょうか。今回も石鯛釣りに関して書いてみたいと思います。
 
石鯛の習性や釣り方に関しては前述のとおりです。今回は針、仕掛けに付いて書いてみます。
 
石鯛は餌を海底に這わせたり、岩盤に寄せつけて釣るので石鯛が食いついて暴れる時は仕掛けが岩盤にこすれてしまいます。
 
普通にナイロン糸でしたら簡単に切れてしまいますので、一般的に「瀬連れワイヤー」を使用します。長さは大体60センチ~1m位です。
 
そのワイヤーの先端にスクリューサルカンを用いて、ハリスが引っかけやすくなっています。
 
そのハリスになる部分がダイニーマノットのように特殊な繊維、すなわちケプラーを織り込んだ非常にコスレに強いものを使ったり、ワイヤーを使ったりします。針は太い軸でしっかり「焼き」の入った石鯛針をつけます。
 
石鯛針の結び方はケプラーでしたら筒状になっている繊維の途中から針を刺してその上を堰糸でぐるぐる巻きにします。
 
瞬間接着剤で固定して、更にエポキシのコーティングをします。繊維が筒状に編まれているので針を通して引っ張ると締まって行く構造を上手く利用して固めると言った方法です。
 
この繊維を使う最大のメリットはハリスにコシがないので魚の食い込みが抜群にいいと言ったところです。
 
次にワイヤーの場合はいわゆるピアノ線を使います。ピアノ線にはかなりの種類があって工業用途が一番多いですが、一部楽器にも使われます。
 
これを針に撒きつけて固定しますが、反発力があって撒きにくいので、環付きの針に通して撒き込みます。
 
釣具店に行くと石鯛専用のワイヤー、ケプラーが販売してありますのでそれを使うと便利です。

ケプラー結び

ワイヤー結び1

ワイヤー結び2

針の部分の長さは大体100mm-200mm。二本針の時もあれば、孫針を付ける時もあります。
 
このあたりはあとで触れますが、先程書きました瀬ズレワイヤーの部分も工夫がなされてあり、仕掛けを海底で固定させるために錘を装着します。
 
錘は海底での安定のためだけでなく遠投をするためのものでもあります。釣り方によって錘の装着が変わってきます。
 
ウニや貝を餌にした時は体積があるのでそれらも錘の役目をします。
 
遠投する時などは錘と餌とがひと塊りになるような位置に根付けハリスの長さとステ糸の長さを合わせることがあります。
 
よく用いられるのがパッスル天秤を使った「這わせ釣り」用の仕掛けです。よく似た使い方でシーソー天秤仕掛けがあります。

パッスル

シーソー

共通点は錘が着低してもワイヤー仕掛けがスムーズに動くと言うことです。石ダイが完全に喰い込むまでに岩にはまった錘によって違和感が生じたら餌を離してしまうからです。
 
こんなときの錘はステ糸で錘が簡単に離脱できるように細い糸で錘をぶら下げます。
 
あと、手持ちで釣る時は中空錘を使って岩の間に這わせます。これは錘が転がるので這わせ釣りのように岩盤にはまり込む心配がないためシンプルな仕掛けとして手持ちの時よく使います。当然錘と餌が離れるので遠投はできません。
 
他に、三又サルカンを使って錘が先行して遠近を攻めるのもあります。トの字の横に根付けハリス、下側に錘と言ったこれもシンプルな仕掛けです。遊動錘はなくいわゆる胴付きのブッコミ仕掛けです。
 
餌による使い分けですが、ウニ丸ごとつける時はウニ通しを使ってウニの口から通してハリスを引っかけて針が完全にウニの肌にかくれるまで刺します。ウニに傷が入ってそこからウニのエキスが出て集魚します。
 
食いが浅い時などは孫針を使って虫餌(マムシ;本虫;岩イソメ)を付けてウニの殻の中に忍ばせて集魚力を高める方法もあります。

ウニを水平に半分にして「マムシ」を挟む場合やウニの腹に穴をあけてそこから「マムシ」を一緒に忍ばせます。われたウニがほどけないように輪ゴムで止めたりします。
 
後は赤貝、サルボ貝、サザエなどを数珠掛けにするときなど根付ハリス全部に通します。それによって長さも変わってきます。
 
一口に石鯛仕掛けと言ってもいろいろあるため釣り場やそこで使う餌に応じて使い分けるといいかと思います。