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2013年8月15日

タコの日

日本にはいろんな記念日がありますが、7月2日が日本記念日協会に認定された「タコの日」だということをご存じでしたか?。
 
毎年、5月2日前後にやってくる雑節のひとつ、半夏生の日にちなんで日本各地でいろんなものが食べられるそうですが、関西では昔から半夏生の日にマダコを食べる習慣があったそうです。
 
これは、梅雨の最中に植えた農作物がマダコの脚のようにしっかり大地に根を下ろし、根付くことを願ったのと、高血圧やコレステロール、血糖値などを抑える効果があるタウリンが多く含まれたマダコを食べて、暑い夏を乗り切ろうという意味合いもあったようです。さらに関西では、特に明石周辺ではブランドのマダコが梅雨の水を吸って大きくなり、一番美味しい季節を迎えることも、重要なファクターのひとつですね。
 
さて、関西では梅雨明けを待たずにマダコ釣りが佳境に入りました。関西ではブタの脂身や鶏のもも肉、手羽、小アジやイワシなど様々なエサが使われますが、東京湾では石ガニのエサがポピュラーのようですね。
 
テンヤに縛り付けたエサに気付いて、マダコがスルスルと脚を伸ばし、味を確かめようとする乗る前の微妙な前アタリを察知するのは手釣りが一番ですが、ぐっと重みが乗ったときの重量感がしっかり味わえるのは、やはり釣りです。

手か竿か?、どちらを取るかは貴方のお好み次第ですが、縄張りをもつタコを威嚇するためのキンキラテープだけは忘れてはいけませんよ。最近の関西の釣りは、このキンキラテープの競演ですね。年々派手になるだけでなく、上下2段に付けたりタコベイトを併用したりと、やたら目立つ奴が大流行です。
 
縄張りを持ったマダコは、その縄張り内に侵入者が来ると、追い払おうと寄ってきます。その侵入者の役目をするのがキラキラテープなので、出来るだけ目立つものがつけられるわけです。
 
そのあとキラキラテープに襲いかかったマダコが、その下にあるエサに気付いてテンヤに乗るという寸法です。
 
ですからマダコ釣りのキモは、手や竿を常にシェイクしてキラキラテープを揺すり、水中で目立つようにしてやることです。
 
テンヤにマダコが乗ったら、グイッと重みが掛かりますからすぐに分かりますが、その前に出る微妙な前アタリが取れるようになったら一人前です。ゴトゴトいわせながら海底を引きずっていたテンヤの感触が、一瞬だけふっと消えてゴトゴトしなくなります。これはマダコが脚を伸ばしてテンヤに抱きつき始めた前アタリなんですね。
 
ここで合わせては、掛けバリに掛からずスッポ抜けてしまいます。一呼吸待ってテンヤにグイッと重みが乗ったところで大合わせしましょう。大きなマダコほどアワセが中途半端だと、テンヤを抱いているだけで掛けバリに掛かっていないことが多いのです。こういうマダコは、水面まで浮かせたとき、すっと逃げられてしまうことが多いのです。
 
大アワセすることによって、テンヤに抱きついたマダコがテンヤの上を滑って掛けバリに掛かる、これが理想的なアワセなのです。 さて、マダコの乗りが悪いとき使ってみたい奥の手があります。それはタコエギを併用することです。テンヤの上15cmぐらいの所にスナップサルカンを付け、そこにタコエギを直づけします。このときは竿をシェイクして誘うのではなく、タコエギを泳がせるようなアクションでマダコを誘って下さい。意外に効果があるかもです。