2013年7月25日
メンテナンス実況Part1(小型ベイトリール後編)
皆さんこんにちは(^-^)
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
前回に引き続き、私が実際にオーバーホールを行っている模様を写真と解説付きでお送りいたします。
今回の実況は、小型ベイトリール「シマノ カルカッタ100XT」の後編です。
部品をすべて分解した後の洗浄からのお話です。
分解された部品を洗浄します。
私は、業務用の超音波洗浄機を使用しております。洗浄液も、専用の有機溶剤を含まないものを使用しています。
※一般の方が洗浄を行う場合は、スプレー式の脱脂剤を使用される方が多いと思いますが、室内で使用される場合は、きっちり換気を行いましょう!また、有機溶剤は決して超音波洗浄に使用しないでください。
超音波洗浄で一番効果が出るのは、写真のような細かく入り組んだ部分です。
トレーの中で歯ブラシで洗浄してもきれいになりますが、こういったところまで磨くのは手間がかかります。
私の場合は仕上がりスピードも要求されますので、機材を使って一気に行っています。
レベルワインドのギヤもこんなにきれいになりました。
分解洗浄はクリーニングの目的でもあり、こういった油類を必要とする部品の脱脂の目的も兼ねています。
古いグリスやオイルを脱脂し、新たにグリスアップ・オイルアップすることが目的です。
脱脂したギヤにグリスを塗布します。
必要な量を均一に塗布するために、私はブラシを使用しています。
ドライブギヤもこんなにピカピカになりました。
洗浄後は、傷の状態などもチェックします。
ドライブギヤのグリスアップ風景です。
こちらもハケを使用します。
部品のグリスアップが終わったら、いよいよ組み込み開始です。
部品には、向き・順番などが決まっていますので、分解前の状態をきちんと把握しておきましょう。
皆さんが作業されるときは、分解図を見ながら分解・組み立てをしましょう。
不安な部分は、写真をとっておくと便利です。
すべての部品の組み込み完了です!
組み込み後は、動作する部分に異常がないかチェックを行います。
チェックして不具合がある場合は、再度分解し、部品交換や調整を行います。
動作確認まで出来たら、すべての工程は終了です。
次回は、リールチューニング最新攻略!~メンテナンス実況Part2(小型スピニングリール前編)~をお送りする予定です。お楽しみに!
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