耳石と書いて、じ・せ・きと読みます。耳石とは何でしょうか?。
耳石は、ほとんどの魚が持っている体の平行感覚、バランスを保つ役目をする石のような物体のことです。イシモチと呼ばれる魚がいますね、標準和名はシログチですが、この魚の耳石が特に大きいため、体の中に石を持つ魚、という意味でイシモチと呼ばれるようになったそうです。
ところがイシモチよりも大きな耳石を持つのがエビスダイです。成魚にはイシモチの倍くらい大きな耳石があるそうです。ほかにもスケトウダラやキツネメバル、クロソイやスズキなどの耳石も大きいそうです。
耳石は魚の頭の両側に2個あり、炭酸カルシュームでできています。その形は魚の種類によって変わるので、耳石を見れば魚の種類を見分けることができるそうです。魚の成長とともに毎日、少しずつ大きくなります。その成長の跡が耳石の外側に一日1本ずつ刻まれていきます。これを日輪と呼びますが、まるで木の年輪のように、成長のよいときは広く、悪いときは狭く刻まれていくそうです。
このような日輪は、顕微鏡でないと見えませんが、耳石の外側に肉眼でも見える年輪があり、これを数えることによって魚の年齢を知ることができるそうです。
よく「鶴は千年、亀は万年」なんてことが言われますが、本当にこれほど長生きが出来るのでしょうか。人の場合は、よほど長生きしても百年ちょっとが限界ではないでしょうか。金さんや銀さんのような人がたくさんいるわけではありませんよね。
そこで、金さん銀さんのように長寿の魚がいるか調べてみました。
魚には年魚と呼ばれるものがいますね。アユやワカサギ、イカなどがそうです。1年で大きく成長し、産卵を終えると死ぬ魚がそうですね。アオリイカもわずか一年の命なんですが、大食漢なので1年で3㎏を超える大きさに成長するものがいます。