皆さんこんにちは~。さあ7月です!子供たちが大好きな夏がきました。
海や川で遊ぶことが多くなる季節ですが、毎年夏になると水辺の事故のニュースが相次ぎます。本当に痛ましいかぎりです。
警察庁が発表した平成24年の夏期(6~8月)における水難発生状況で、何をしていて水難事故にあったかを統計した「行為別発生状況」によると、一位は「水泳中」で183件、二位が「水遊び」で151件、三位が「魚釣り・魚とり」で128件でした。入水しない釣りのレジャーでも、1位2位に相次ぐわずかな差で、水難事故が起こっていること、ちょっと驚きでした。
データに見るように、水難事故は遊泳中の場合もありますが、釣りを含めて多くは着衣のままが多いのがわかります。本格的な夏のレジャーシーズンをひかえ、子供たちが通う小学校でも水難事故の安全対策として「着衣泳」の体験授業が行われました。
昨年までは高学年が対象だったのですが、今年からは低学年も含め、全学年対象に指導が行われることになりました。わんぱく盛りの1年生を持つ母としては、低学年こそ危険認知も遅れるし、安全意識や体力にも幼さがあり、危ない目に遭う危険性が高いと思うので、ぜひ実施してほしいと思っていました。
さて、親世代のみなさんは、着衣泳の経験ありますか?残念ながら私はありません。
着衣泳といっても、服を着たまま、がんがんクロールを泳ぐ…わけではないですよ。着衣泳とは、文字通り、服をきたまま水に浮いたり、浮きながら移動する技術です。
着衣泳の技術の研究普及を行う社団法人水難学会によると、着衣泳の基礎は泳ぐことではなく、浮くことだそうです。浮くことが第一、移動が第二。自分の生命を自分で助けるための自己保全が目的です。
着衣状態で溺水する例がすべての水難事故の7~8割に達している事実を踏まえ、着衣状態で急に水に落ちても、浮いて呼吸を確保することで、助けが来るまで生命を維持するための技術を学ぶのが目的なのだそうです。
万が一落水事故に遭った場合を想像すると、大の大人でもパニックになるでしょう。ましてや小さい子供だったらと思うだけで怖くなります。予期せぬ事故にあった際のおどろきやあわてが、より一層事故の被害を深刻に大きくすることもあるでしょう。
フローティングベストの着用や安全な釣り場を選ぶなど、落水しないようにすることももちろん大事なのですが、こういった着衣水泳を体験することで、万一釣りやその他のレジャー中に、落水という事態が起こっても、あわてず対処できる力をつけてほしいものです。