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2013年5月23日

メバルを効率よく追い食いさせる方法

春はメバルのシーズンですね。瀬戸内の5月は、イカナゴを飽食したポットベリーなメバルがよく釣れるシーズンなのです。
 
ところで、今から5年ほど前にメバルが3種に分類されたのをご存じですか。今まで1種といわれていたメバルですが、棲んでいる場所や体色、胸ビレの軟条数などが大きく異なることから研究が進み、2008年にシロメバル、クロメバル、アカメバルの3種に分類されたのです。
 
こうして魚類学上では、きちんと種の分類がされたのですが、釣り人は今までの経験から体色や習性など明らかに違う点が多いメバルがいることを知っていましたよね。

最もよく分かる例が今回、アカメバルという和名がつけられた奴ですね。この魚は釣り人が金メバルと呼んでいたもので、体色は黄みがかった赤色で他のメバルと明らか違うし、藻が多い浅場の表層に群れていることが多く、味もクロメバルと呼ばれていた奴とは明らかに違って、美味しくなかったですよね。 これほど違いが大きいのに、どうして今まで同じ魚として1種でくくられていたのか不思議に思いますね。
 
さて、和名のアカメバルが釣り人が金メバルと呼んでいた魚ですが、シロメバルはどうでしょうか。このメバルが一番ポピュラーなタイプで、瀬戸内海や伊勢湾、東京湾など少し潮の甘い内湾に多い種類です。瀬戸内では昔からシロメバルのことをウキソと呼んでいましたね。
 
では現在、和名になっているクロメバルとは、どのタイプなんでしょうか。これは、少し外海に面した釣り場に多く、体色がブルーメタリックのようなので、釣り人は青と呼んでいるタイプです。体色や形などシロメバルによく似ていますが、集団で行動することが多く、魚礁などに大挙して押しかけてくることがあります。ただ、浜値でも明らかに値段が違うように、シロメバルほどは美味しくありません。ただ、クロメバルはシロメバルより活動的で生命力や繁殖力が強いのか、今まで姿を見せなかった内湾にも少しずつ勢力を伸ばしつつあります。

クロ、シロ、アカを問わずメバルは、数釣れる楽しみがありますね。陸っぱりでサビキ釣りをすると、小型が多いけれど鈴なりで釣れてくることもあります。
 
メバルを数釣ろうと思えば、追い食いさせるテクニックを身につけることです。サビキ釣りの場合、ハリの数が多いのでアタリがあったらゆっくりリールを巻きながら誘い追い食いさせてもいいのですが、メバルの場合はもっと効率的な方法があります。
 
それは、アタリが出たあとメバルが食ったとわかったら、仕掛けを上げずにそのままのタナで待ち続けることです。
 
ハリに掛かったメバルは、驚いて暴れ今まで食べていたエサを吐き出します。するとハリに掛かったメバルが吐き出したエサを他のメバルが食べようと寄ってきて、残りのハリに掛かるのです。2匹目のメバルがハリに掛かると、そのメバルがまた暴れてエサを吐き出します。そこに3匹目のメバルが寄ってきて、またハリに掛かります。こうして追い食いが成立するのです。
 
メバルを追い食いさせようと思えば、アタリが出たタナで辛抱強く待ち続けエサを吐かせる、これがキモになるのです。