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最新攻略コラム

2013年5月9日

実際のメンテナンス風景編

皆さんこんにちは(^-^)
 
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
 
リールチューニング最新攻略!ということで、今まで理論的なお話ばかりでしたので、今回は、少し趣向を変えて、実際のメンテナンスの様子などをご紹介して行きたいと思います。
 
近年、船でのタイラバを楽しむアングラーが増え、各メーカーからもソルトウォーター対応の小型ベイトリールがたくさんラインアップされていますよね。
 
今回は、その中から一番ユーザーが多く、私の元へもたくさんご依頼のあるダイワ リョウガのメンテナンス風景です。
 
私の場合は、フルメンテナンスということで、全分解しますが、一部、釣行毎の簡単なメンテナンスでも作業可能な箇所もありますので、リョウガユーザーはもちろんのこと、一般のベイトリールにも応用がききますので是非参考にされてくださいね!
 
ギヤボックスとは反対側の本体カバーを開けると、スプールを取り出せる機種がほとんどです。スプールを見ると、軸受けの片側にベアリングが装着されています。通常のメンテナンスですと、ベアリング部分の汚れを綿棒でふき取り、オイルを注油でOK です!

1 歩踏み込んだメンテナンス方法をご紹介します!

スプール内蔵のベアリングは、ベアリングストッパーと呼ばれるピンで固定されています。このピンを取り外せば、ベアリングを取り外せますので、より効果的なメンテナンスが可能です。

写真は、ヘッジホッグスタジオのスプールベアリングリムーバーで、ピンを取り外しているところです。こういう専用工具が必要となります。

取り外してみると、ベアリングの裏側がさび付いていました。ベアリングの回転はギリギリ使えるレベルでしたが、いずれこの錆が中に入り込めば、ベアリングのボール部分も錆びてしまいますので、交換してしまうほうがベターです。
 
写真のようにサビもなく、回転も大丈夫でしたら、ベアリングにはオイル注油、スプール本体は綿棒などできれいに汚れや塩分をふきとりましょう。
 
結構、この部分に塩分が溜まりやすいので、通常のメンテナンス作業に慣れてきたら、挑戦されてみては?

次の写真は、本体ギヤボックスのカバーを分解したところです。リョウガの場合、写真のようにワンウエイクラッチの上にベアリングが装着されています。
 
写真でおわかりのように、表面がさびています。このベアリングは回転もゴリゴリになっていましたので即交換でした(笑)

次の写真は、ギヤボックス内部と、反対側のふたを撮影したものです。ギヤ付近にすこし濡れた感じがあるのがお分かりいただけると思います。
 
このように結構リール内部にも水分が入って行ってしまうものなんですよね。。。
 
ぱっと見で、ふき取りや洗浄すれば大丈夫そうに見えますが。。。。。

ドライブギヤとピニオンギヤを取り外してみると、この写真の状態でした(泣)
 
ベアリングサビサビです。。。。
 
これは、スプール側から入り込んだ塩水が原因です。
 
リョウガだけではなく、小型ベイトリールの多くは、この部分にベアリングが入っています。
 
本来は、ハンドルを回したときにスプールの回転フィーリングを向上する効果がありますが、さびてしまっては。。。。。
 
先ほどご紹介した中で、スプール部分以外はすべて分解が必要な部分のベアリングです。このお客様も、釣行毎に水洗い、注油は必ず行っていらっしゃったのですが、1 年の釣行で、回転フィーリングが悪くなったということで、オーバーホールのご依頼を承りました。
 
特定機種に限らず、特にソルトウォーターでの使用には「塩害」がつきものですが、ソルトウォーター、フレッシュウォーターに関係なく、やはり定期的に「分解・洗浄」することはリールを長持ちさせる秘訣となります。
 
前回までお話したメンテナンス方法をご参考に、できれば釣行毎には簡単でもいいのでかならずメンテナンスを行い、最低1 年に1 回は、メーカーやメンテナンス業者へオーバーホールに出しましょう!
 
次回は、リールチューニング最新攻略!~実際のメンテナンス風景編Part2 ~をお送りする予定です。お楽しみに!