2月から4月の初旬にかけての関西の落とし込み釣りは、エサはパイプを中心に使い、タナは一文字ケーソンの場合は底を中心に、状況によっては2ヒロ半から底手前を狙うことが多いのですが、5月のゴールデンウィークあたりから梅雨入り前の関西の釣り場は、チヌが産卵、または産卵後後の一服と言われて、大阪湾や神戸港のチヌは一部の堤防を除いて、ピタッとアタリがなくなるのがここ10~15年の傾向です。
一部の堤防というのは、大阪湾なら岸和田一文字、神戸港は神戸第4防波堤、和田防、和田防新波止。少し西へ行って姫路。これらの堤防では産卵期にもかかわらずチヌはエサを食ってきます。というよりも産卵期でもチヌの居場所をピンポイントで狙い撃ちすれば、チヌは釣れるのです。
数年前、神戸第4防波堤の南堤防で連休に釣りをしましたが、二桁の釣果を得ることができました。通称神戸4防は北と南にそれぞれ5つと9つの短い堤防が連なった神戸港でも特殊な堤防です。北は春先に度々爆釣することが多く、南堤防は連休あたりが狙い目となります。
南堤防で釣れたチヌはすべてお腹がパンパンで尻が赤く、ここが産卵場所の一つとなっているようでした。
当然日ムラや釣り荒れはありますので、時期が近づいたらいち早く様子を見に行くことができれば、春先から梅雨入りまでの釣果が期待できない時期でも多くのチヌと出会えるかも知れません。
次回は、黒鯛道34 「梅雨時の落とし込み釣り」を予定しています。