まず、「アタリの取り方」ですが、この時季のクロダイのアタリは千差万別で、もぞもぞとしたアタリから、気持ちよくウキを消しこむアタリまで様々です。
朝マズメや年無し(50cmオーバー)の場合は、意外ともぞもぞとしたアタリが多く、ウキの頭を少し押さえるだけの感じや、エサ取りの様に、ウキに微妙な変化はでるものの、なかなか消し込まない事が多いように感じます。
この様な場合は、ゆっくりとウキが消し込むのを待つか、少しミチイトを張って誘いをかけると意外と消し込んでくれます。
但し、水深の浅いポイントの場合、海草に根掛かりしているケースもあるので、何度とポイントを流している間に、仕掛けの流れ状態で、海底の状態を把握しておきましょう。
日中や夕マズメ、35~40cmクラスの場合は、ウキが少し沈んだと思ったら、その瞬間に海底深く消し込んで行くアタリがほとんどです。
この場合は、勿論タイミング良くアワセを入れ、あまりクロダイを興奮させない様に優しくやり取りをすると、早く浮かせる事が出来ます。
いずれも、やり取りは竿の弾力とラインの強度を最大限に生かす方法でゆっくり、慎重に竿をためては巻きの繰り返しでポッカリと水面に浮き上がるまでが勝負です。
浮き上がって、空気を吸えば後はおとなしくなるので、最終最後のタモ入れです。
浮き上がったクロダイの顔が自分の方を向いた時に頭からすくうのがタイミングで、釣友にすくってもらう場合も必ず頭からすくってもらいましょう。
尾っぽから、すくうと暴れてハリが外れたり、一気に根に潜ったりしてバラシの原因となるので十分注意しましょう。
そして見事、タモいれが成功したら、生かしバッカンで港まで持ち帰り、後は、生き絞めや神経絞めをして氷の入った海水で持ち帰りましょう。