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2013年4月18日

根魚を誘惑するエサの刺し方

根魚と書いて「ねうお」または「ねざかな」と読みます。
 
根魚の定義は、海底の岩礁や海藻のあいだなどに棲み、遠くへ移動することなく生息範囲が狭い魚のこと。根付き魚、英語ではロックフィッシュとも呼ばれる。
 
さて、根魚の中でもっともポピュラーな魚といえば、標準和名のカサゴ、関西ではガシラと呼ばれている魚ですね。
 
ところがおなじみのカサゴにも、カサゴそっくりの魚がいて、ときとして迷うことがあります。その魚はウッカリカサゴと呼ばれています。なぜカサゴの前にうっかりという言葉がくっつくのでしょうか?。

そのいきさつはこうです。魚類学者がこの魚を同定し、命名するときカサゴと思いこんでしまったのですが、よく調べてみると別種であることが分かり、うっかりカサゴと呼んでしまったので、それをそのままウッカリカサゴという名前にしてしまったんです。
 
カサゴは、浅い海に多い魚ですがウッカリカサゴは、水深が200mを超えるような深い海にも棲み、カサゴよりもうんと大きくなって50cmを超えるものがいます。
 
カサゴやウッカリカサゴ、イズカサゴなどの根魚を狙うときの定番のエサといえば、サバやサンマ、イカなどの短冊でしょう。
 
中でももっともポピュラーなエサがサバの短冊ですね。このエサは切り方や刺し方によって釣果に影響が出るので、しっかり勉強しておいた方がいいですね。

まずはその作り方から。
 
まず、サバを三枚に下ろします。このとき身をあまり厚く残さないようにしましょう。皮に薄く身が残る程度でよく、端を持って振ったときヒラヒラとよく動く切り方がベストです。身をそぎ終わったら、腹骨も薄くすいておきましょう。骨が残っていると水中でヒラヒラと動いて魚を誘ってはくれません。
 
根魚の場合、不思議なことにエサの大きさと釣れる魚の大きさが比例するようです。100%ではないですが大きなエサには大きな魚がよく掛かります。小さなエサには小さな魚しか掛かりません。
 
ですからエサを切るときも出来るだけ大きく切りましょう。大きくといっても幅広く切るのはよくありませんよ。幅が広すぎると水中でのエサの動きが悪くなる上に、潮の流れを受けてくるくると回ることがよくあるからです。
 
また、このような切り方をしたエサは、仕掛けを上げるときクルクルと回って幹糸に絡んでしまうことがよくあるので、いずれにしてもいい切り方ではありません。ですから、ここでいう大きくという意味は細く長くと理解しておいてください。
 
エサにするサバが小さいときは、胴を真っ直ぐ切っていくと短いエサになるので、真っ直ぐではなく斜めに切るとエサが大きくなります。これはサンマのような体高がなく細長い魚に有効な切り方です。
 
出来上がったエサは、塩をしておき釣り場へと持ち込みます。
 
エサの刺し方のポイントは、水中での動きがよく、クルクル回らないというのがベストです。サバの短冊の場合、背の黒い部分の端にハリを刺すのですが、このときハリ先は必ず皮の方から入れてください。逆にすると身割れを起こすことがあります。
 
身の端から5㎜ぐらいのところ、それも左右をよくにらんでセンターに刺します。これがセンターからずれると、バランスが崩れエサが回りやすくなります。
 
背の黒い部分の端に丁寧にハリを刺し、白く光る腹の部分が水中でヒラヒラと動いて魚を誘ってくれると最高です。
 
次回は、船の釣り座について考えてみましょう。