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2013年3月21日

結ぶ・・・結び方のメカニズム

皆さまこんにちは、楽しい釣りをしていらっしゃいますか。今回も糸を結ぶことに関して書いてみました。
 
昔、釣りを始めたころ、結び方も適当でした。何も考えずに結ぶと堅結びをしています。蝶結びはしませんね。これは解けやすいということが解っているからです。
 
その逆で解けにくい結び方として堅結びは知られていますが、ここで、釣り用にほどけない結び方を教わると「なるほど!」と思わず声に出してしまうほど、良くできた結び方ばかりです。引っ張り合うことが締めつけていることにつながる結び方が多いのです。
 
まずは電車結び。道糸がハリスを、ハリスが道糸を囲むように巻きつけます。ゆっくり輪が小さくなってくのを確かめながら締めつけます。締めつける際に接触摩擦が一番大きくなるときに唾で少し濡らします。同じ号数同士なら結構強い結び方だし、美しいです。
 
次にブラッドノット。道糸とハリスを数回巻きつけて、中央辺りの糸と糸の間の隙間の同じところに交差するようにそれぞれの糸を入れ、やはり輪がゆっくり小さくなっていくのを確認して最後までしっかり結びます。うまく結ばないと締めつける前に抜けてしまうことがありますが、結び目が左右対称でこれもきれいです。

この結び方は残り糸が横から出てくるので、糸のつなぎ目をウキ止目に使うこともできます。直角に残り糸が出るので2mmほど残してカットしますと通過可能なウキ止目ができます。隙間が緩くならないように締結補助剤、「ノットガード」(ボナンザ製)を塗布しておくとずれにくいです。

オルブライトノットは先にチチワのような輪を作っておいてネクタイを締めるような感じで輪の中にハリスを通します。Uターンしたハリスを道糸が巻くように包み最後ハリスの輪の中に入れます。ハリスは抜けようとしても間に入った道地とが邪魔をして抜くことができません。プロレス技の4の字固めのような結び方です。文章で書くと解りにくいでしょう。

ネットで「釣り糸の結び方」を検索するとたくさん情報が出てきます。いずれにしても物理的な隙間と糸の大きさによることと、糸同士の摩擦力が増大することでほどけない結び方が成り立ってます。

そもそも最初の堅結びは二つの要素を持っています。更に、シンプルなので解こうとすれば解くこともできます。良くできた結び方ですが釣りの場合水につかるとシンプルな結び方の場合隙間から水が入ると摩擦力がなくなって又緩んでしまう恐れがあります。堅結び互いに締めつける力が働かないのでは釣りに向いていません。
 
ところがその結び目を接着材等で固めてしまうと、摩擦力が増大してより強い結び目が完成します。水分バリアにもなります。ですからある程度の引っ張りには耐えるようになります。
 
ただ接着剤は硬化すると柔軟性を失うので(最近は柔軟性に優れたものもある)こういう時はノットガード、または、ノットガードVをお勧めします。スプレーして待つことなくすぐに使用できます。柔軟な接着剤のようで接着剤ではない不思議な締結補助剤です。

ナイロンの糸で網つけを行ったことのある方は理解できると思いますが、PEラインに比べてナイロン糸は曲げRが大きくなります。その為隙間が大きくなるのできれいに網つけを施しても思ったほど締めつけができず、伸ばした時に糸の開き間隔が大きくなります。
 
糸の伸びる性質と曲げRが大きいのでそうなりますから、ナイロン糸での網つけの際も網つけ後ノットガードを塗布すると固定しやすくなります。糸同士の結び方に関しては以上です。
 
次回は針結びに関して書いてみたいと思います。