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2013年2月14日

アオリイカウキ釣りのキモは?

ひとくちにアオリイカの陸っぱりといっても、いろんな釣り方がある。その中で初心者にも釣りやすくハラハラ、ドキドキが楽しいスリリングな釣り方といえば、やはりウキ釣りかな。
 
普通にウキ釣りといえば、ウキが沈むと合わせる必要があるが、アオリイカのときはウキが沈んでもあわてて合わせてはいけない。小アジの背の近くか、あるいは尻尾の近くに忍ばせた掛けバリにしっかり掛かるまでは、じっと我慢の子で待ち続けるのである。短いときで1、2分、長いときには3、4分も待ち続けると、あらかたエサの小アジを食いつくしたアオリイカが、ふと我に返り釣り人が忍ばせていた凶器?(掛けバリ)に掛かってしまったことに気付くのである。
 
ウキをつけず小アジを鼻掛けにして自由に泳がせ、乗ってきたアオリイカを掛けるのが泳がせ釣りである。ところがウキ釣りは、ウキという浮力材がついているため、ウキ無しの仕掛けほど自由に小アジを泳がせられないというデメリットがあるが、ウキの動きでイカが乗ったかどうかの判断ができるメリットがあるから初心者には釣りやすい。
 
ウキを使った泳がせ釣りは、釣り場に着いたら、最初にやる作業がウキ下を測ることだ。アオリイカの泳層は、その日の天候や時間帯で海底から2、3ヒロも浮くことがあるし、底近くでしか乗らないこともある。そんなときはこまめにウキ下を変えて探るしかないが、基本は底から1ヒロ以内のタナを探ることだ。掛けバリにウキが沈むぐらいのオモリを引っかけ、最初に水深をきっちり測ったら、スタートは底を1mぐらい切ったタナから始めてみよう。
 
話は前後するが、初めての釣り場でポイントが分からないときには、ポイントを決める前に周りを見渡してみることだ。アオリイカが釣れた場所にはかならずスミ跡がついている。そのスミ跡ができるだけ多い場所を選べば、まず間違いない。 
 
小アジを鼻掛けにして泳がせると、エサが元気な間はウキが沈んだり走ったりするが、アジが引き込んだときにはすぐにウキが浮いてくるので、アタリと間違えることはない。ところがエサを見つけてアオリイカが寄ってくると、小アジが今までとは違う変な動き方をする。ウキが小刻みに振るえたり、浮いたり沈んだりの繰り返しが早くなるのだ。これはアジがイカに食われまいとして逃げまどうせいだ。これが前アタリである。
 
前アタリが出たあと道糸を張って聞き合わせしてみたり、引っかけてやろうと合わせたりすると、かえってイカに警戒されるから何もせず小アジを自由に泳がせておく。
 
前アタリが出てしばらく待つと、ゆっくりウキが入る。これが本アタリでイカが乗った合図である。だが、まだ上げるのは早い。間違いなくイカが乗ったのにイカの機嫌が悪いときには放すことがある。こういうときは沈んでいたウキがすぐに浮き上がってくる。ここでエサをかじられたかも知れない、取れたかも知れないとすぐに仕掛けを上げないことだ。こういうときエサが残っていれば何度でも乗ってくる。アオリイカは、エサを食えば食うほどエサに執着し、放さなくなる習性があるから、あわてずしっかりエサを食わせることである。ウキが完全に沈んでから最低2、3分は待った方が掛かりがよい。
 
もう十分だろうと思っても大きく合わせてはいけない。軽く道糸を張って聞き合わせするが、このときイカが驚いてグイ、グイッと引き込んでも外れないようなら、しっかり掛けバリに掛かっている。ただ、やり取りの最中に何度も逆噴射して逃げようとするから、急激な引きをかわせるようリールをフリーにした状態でやり取りし、慎重に取り込むことだ。もし、取り込みの途中でバラしたときは、その場所ですぐに道糸を出してやると、エサが残っているときにはまた乗ってくることが多い。