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最新攻略コラム

2012年2月2日

仕掛けについて①

仕掛けについて①

皆さまこんにちは。山口雅三です。楽しい釣りをしていらっしゃいますか。
 
磯釣りも今が一番旬ですね。今週末フィッシングショーが大阪のインテックスで開催されます。今年はどんなイベントや新製品が登場するか楽しみです。
 
今回から仕掛けについて触れてみたいと思います。
 
磯のフカセ釣りほどシンプルで奥の深い仕掛けはないんじゃないかと思ったりします。リールに巻かれている「道糸」に直接ハリスを結びます。ハリスの途中に「ウキ」があって、その先端に針がつきます。たったこれだけなのです。
 
でも釣りは漁ではないのでどれだけ楽しく釣るかがとっても大事です。
 
そのためには魚の習性を知ってシナリオを描きます。
 
まず餌を口まで届ける。届けて食わせる。食わせたら取り込むの流れでシナリオが簡単にできます。
 
しかしそれが簡単にできればいいのですが、アタリがあったけどフッキングしないとか、知らない間に餌がとられたとか、折角アタリがあったのに大きすぎてばらしてしまったとか。あるいは根(磯のシモリ)に突っ込まれたとか・・・取り込むまでに様々な障害があって釣りを更に面白くしています。
 
ではなぜシンプルである必要があるかと言うと、釣り人はその場にいてそこにある状況で最も良いとされる場所に仕掛けを入れます。良い場所と言うのは前回までの磯のシチュエーションで講じたように向こうから来ないのでこちらから見つけて仕掛けていくのです。
 
だからそれを仕掛けといい仕掛けが大事になってきます。
 
潮の流れに逆らわない仕掛けを「軽い仕掛け」と言います。逆に流れを無視してそよぐ(漂う)ことのない仕掛けを「重い仕掛け」と言います。
 
軽い仕掛けは流れに乗せていくので自然に逆らわず、むしろ自然にマッチングすることを意識した仕掛けです。変化の出やすいウキを使ってハリスには錘を打たず、小さな軽い針で流します。撒いているコマセと一体化しやすいですが、アタリがあった時呑みこまれることが多くそのせいでばらしてしまうことがあります。
 
魚の遊泳層が解ってしまえば、いち早くそこに届けて小さなあたりでも見逃すことがないような釣りが出きれば、「あわせる」ことができて唇に掛かり一番取り込みやすくなります。魚は呑みこむか吐き出すかのパターンしかないようです。呑みこめば切られますし、吐き出せば素針になってしまう訳です。咥えて少しでも移動させればアタリとして気がつくわけです。
 
軽い仕掛けは違和感を与えにくいが仕掛けがなじむまでに時間がかかり、魚の居場所と流す位置とコマセとの同調が最も基本とされます。それの融通が効く浮きであるかどうか、またその流れに沿うようなラインコントロール(が、可能な糸)が要求されます。

ウキは多くの役目を持っていて、そのためには自分の釣りにあったウキを自作している人が多く、市販ウキと変わらない性能を持ったものを作られる人もいます。
 
市販のウキは当然のことながら、見た目、強度、正確さ、操作性などを踏まえて釣りの方法別にたくさんのシリーズがあります。一番面白いところのような気がします。
 
ではこの続きは次回。