世界中の温帯や熱帯域に分布しており、海岸沿いでよく見られる。主に小さなプランクトンや小型の軟体動物、甲殻類、藻類などを食べる。水温の変化に幅広く適応することができる。(-6℃~30℃までといわれている。)塩分濃度が低めの環境を好んでいるため、黒っぽい色をしている海の海域でよく見られる。繁殖力も強く、たくさんの海岸で大量に発生する。 ミズクラゲは水族館などでもよく見かける認知度の高いクラゲであり、青と白のコントラストで来場者を魅了する。飼育はなかなか難しいといわれるが、ペットとしても人気がある。しかし、自然界では大量に発生してしまっていたり、漁では網が揚げられないほど大量に入ってしまったりと、被害も出ている。ミズクラゲには刺胞があるため、海水浴中などに刺されることもあるため、注意が必要である。
体色は透明~白っぽく、半透明の色をした寒天質の傘を持つ。傘は扁平な皿状をしており大きさは平均で直径10cm~15cmほどである。最大では直径が50cmを超える個体もいる。傘の表面に4つの円のような口腕がある。これらに口腕にはヒダがあり、そのヒダの縁に短い触手が並んでいる。また、傘の縁には光の明暗とのバランスを取るための平衡器も8個ある。体長は15cm~30cmにまで成長する日本で一番認知度が高いクラゲである。鑑賞用として飼育されることも有るが、意外とデリケートなため飼育はなかなか難しい。
普通食用としない。
触手には針を持つ。刺された場合でもほとんど痛みを感じることはないが、皮膚の薄い部分に触手が触れると痛みを感じることも有る。同じ毒を持つハブクラゲの1/4程度の毒を持つと言われている。刺された場合、軽症であればピリピリと痛みを感じる程度で、重症の場合には刺された箇所がミミズ腫れになり、強い痛みを伴うこともある。ミズクラゲの場合は軽症で済むことが多い。刺された場合は、早急に陸に上がり、食酢か海水を刺された部分にかけてからミズクラゲの触手を取り除くのが良い。真水や水道水だと、毒が体に回ってしまうので注意が必要である。