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釣魚図鑑

シャコ

シャコ目 シャコ科

内湾の砂地に穴を掘って生息し、小魚やイソメなどの虫を食べる。非常に獰猛で攻撃的、また鋭い鎌を持つので、その鎌で貝殻などを破壊し、貝などを捕食する。脚力が凄まじいため、ガラスの水槽などで飼育をしていると攻撃で割れてしまうことさえある。タコなどにも勝つことがあるほどの強さの持ち主。環境汚染などにも強く生命力も高いが、水から上げると弱って死んでしまう。「シャコエビ」「ガサエビ」「シャッパ」などの地方名を持つ。さらにシャコは円偏光という光を見ることができる地球上唯一の生物であると言われている。そのため、学書の中には東京湾の汚染が進んだ際に最後まで生き残る生物がシャコだろうと評価するものもいる。投げ釣りで釣ることができ、シロギスの外道として扱われる。

形態

エビ類に似るが全くの別種で、カマキリの鎌のような鋭い足を持っていることと、前方に飛び出した複眼を持つことが最大の特徴。甲殻類シャコ科の節足動物で、エビよりはムカデなどの節足動物が近縁である。体長は15~20cm程度まで成長し、斑紋などはなく無班。脚力が非常に強いので、気安く触ると大怪我をすることがあり大変危険な生物である。眼が非常に優れており、12の光受容細胞も持つ(人間がもつ光受容細胞は3つ)。人間には識別できない色を見ている可能性が非常に高い生物である。胸部よりも腹部のほうが発達しておりやや大きく発達している。

食味

エビよりもあっさりしており非常に美味しい。身はやわらかく甘みが強い。産卵期である春から夏がシャコの旬である。メスがもつ卵が非常に美味なので、オスよりも1.5倍の価値がある。卵は熱を通すとかたく締まり、うま味も非常に強い。死んでしまうとすぐに状態が悪くなるので、調理する際も生きたまま湯がいたりするのが好ましい。鮮度が落ちると体が溶けてしまうため注意。殻は硬く剥きにくいのでハサミなどを使用してカットすると良い。一般的に知られる調理法は、お寿司である。天ぷらなどに調理するとエビと似たような食感を感じることができる。

釣種

磯,投げ,防波堤,海釣り公園

釣場

内湾,砂地,岩礁

生息域

南日本,北日本