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釣魚図鑑

マンボウ

フグ目 マンボウ科

熱帯や温帯の海に生息し、外海の表層で生息する。水深800m程度まで潜水することも確認されており、実際の生態は未だ明確には明らかになっていない。クラゲやプランクトンを好んで食すが、水族館などではエビなどの甲殻類も餌として与えられる。メスは一度に3億個の卵を生むと言われており、これは脊椎動物の中で最多である。孵化したばかりの稚魚は成魚とは違い全身に棘があり金平糖のような見た目をしている。マンボウには尾びれがないが、背びれと尻びれを使って泳ぐ。俊敏に泳ぐイメージはあまりないマンボウだが、餌を捕獲する際などには意外と泳ぐスピードは早い。小さな個体は群れをなすこともある。皮膚や目には寄生虫が付いていて、ほとんど見えていない。そのため水族館等のガラスによくぶつかる。

形態

体は正面から見ると紡錘形をしており、側面から見ると円盤型をしている。また、後ろ半分を切ってしまったかのような特徴的な見た目をしており、尾びれと腹びれを持たず、背びれと尻びれは長く、上下に突出している。尾びれのようなものは背びれと尻びれの一部が変形して形成されたものであるが、泳ぐ際に舵を取ることから舵びれと呼ばれている。フグの仲間の特徴である、丸い目、小さな口の中には板状の歯と小さな鰓孔を持つ。目にはまぶたがなく、閉じることができないが、目の周りの筋肉で閉じることができる。皮膚は粘膜で覆われており、体表には多量の寄生虫が寄生している。さらに、とても硬いため、フグの仲間ではあるのだがふくらませることはできない。非常に大きく成長し、大きいものは全長3mにも達する世界最大級の硬骨魚の一種である。

食味

通常は食用としない。ただし、新鮮なマンボウは刺身で食べることもできる。身は白身で脂がほとんどなく淡白な味わいである。マンボウは肝が大きく、こちらは脂が強くクセがあるが、身よりも旨味もある。主には酢みそ和えや、肝和えなどで食べられる。その他にも天ぷらや炒めものなど、火を通しても良い。また、マンボウは腸も食すことができ、その食感を楽しめる。腸は塩焼きでニンニクや胡椒などで味付けをすると美味。また、腸の炒めものも、腸がホルモンのような食感になるため、野菜などと炒めても美味しく食べられる。時間が経つと身が色が茶色などに変色するので、透明感のあるものを選ぶと新鮮である。

釣種

釣場

生息域