大きくても10cm程度で可愛らしい姿をしているが取り扱いは要注意。背ビレ、臀ビレ、腹ビレの棘に毒腺を持ち、刺されると非常に痛い。本州中部以南の沿岸に分布。浅海のアマモ場やガラモ場にすむ。投げ釣りや防波堤釣りに掛かってくる外道で、専門的に狙われることは。水揚げされる際に背ビレをたてることから「ハオコゼ」という名前がついたとされている。夜行性なので日中はほとんど活動していない。小型の甲殻類や小魚などを好んで捕食する肉食性。強い毒素を持ち気性はかなり荒いが、見た目が可愛いこともあり水族館などではよく飼育され、観賞魚としての人気が高い。
体色は赤っぽい地色に褐色の斑紋がある。背ビレは眼の上から始まり大きな黒斑がある。お腹の部分が特に赤みがかっている個体が多い。体表に鱗はほとんどないが、皮は厚く硬い。体長は最大でも10cm程度と小型の魚である。しかしこの体長の割には頭部が大きい。口は小さいが、眼は丸くクリクリしていて可愛い顔つきの持ち主。この眼の下には棘がありチョビ髭のように見える。内臓は非常に強い苦味をもつ。背ビレが長く鋭い。またこの棘に猛毒をも持つので扱いには十分注意が必要である。
ふつう食用としない。
背ビレ、臀ビレ、腹ビレの棘に「タンパク質毒」があり、刺された場合は激痛に襲われ、刺された部位がパンパンに腫れ上がる。もしも毒に触れてしまった場合の応急処置としては、刺さった棘を取り除き、傷口をしっかりと洗浄するということが大切である。また、ハオコゼの毒は熱で分解されるという性質を持つので、42℃程度の温水につけるのも効果的である。長時間つけておくことでより効果が出る。しかしこれらはあくまでも緊急時の応急処置にすぎないので、ハオコゼの毒は猛毒なので必ず病院を受診することが大事。毒を持つ棘の処理方法としては、ハサミなどで切り落とすのが一般的。タオル等で巻いて扱っても突き破って刺さってしまうので注意。
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