世界の温帯から熱帯の沿岸に広く分布し、日本列島の近海でも普通に見られる。水深2m程度の浅い海から、水深100mの深さまで潜ることも有る。寿命は5~7年とされており、2年で成熟する。大きな群れを作って海の中層を泳ぎ回っており、胴突き仕掛けを使ったマキエ釣りでは、一度に3、4匹も掛かって大騒ぎすることも。掛けた魚はぐるぐる回りながら上がってくる習性があるので、隣の人とお祭りすることもしばしば。 食性は肉食で、プランクトンや小魚を捕食する。日本近海のマサバは一時期乱獲によって、生息数が大幅に減少していたが、近年徐々に回復傾向である。
体長50cm程度まで成長し、体は細長く目が大きい。緑がかった背に黒い虫食い状の模様があり、サバ柄と呼ばれる。尾ビレは黄色く体の中央や腹側に斑点があればゴマサバで、マサバは腹に斑点はない。また、ゴマサバに比べると扁平しており、体高がある。断面は楕円形をしている。 全体は取れやすい小さな鱗で覆われていて、胸びれや背びれなどは体に対して比較的小さい。
旨み成分が豊富。塩焼き、煮付け、しめサバが定番だがどのように料理しても美味しい。産地では新鮮なものは刺身にもされるが、鮮度が落ちやすいので注意が必要。三重県、和歌山県ではすき焼きも好まれる。 秋から冬にかけて、脂が乗っており美味しく、夏は味が落ちると言われる。古くから大衆魚として親しまれてきた魚だが、近年流通の発達によってブランドサバが各地で現れ、高級なイメージも付きつつ有る。加工品としては、缶詰やみりん干しなどが人気。DHAなどの含有量が多く栄養価の高い魚で、ビタミンやナイアシンなども多く含まれるため、健康食、ダイエット食としても近年は需要が多い。
サバにはヒスチジンと呼ばれるアミノ酸が多く含まれていて、人によってはアレルギー反応を起こすヒスタミンに変わることがあるので注意。特に鮮度の落ちたものが中毒になりやすい。サバの生き腐れと言われるほど傷むのが早く、傷んだものを食べると、ヒスタミン中毒を起こすことが多い。また、サバにはアニサキスの幼虫が寄生していることがあり、これが体内に入ると激しい腹痛を起こす。アニサキスの幼虫は、内臓部分に多いので、内臓部分は生食には向かない。アニサキスは内蔵部分以外にも寄生していることが多いため基本的に生食には向かない。
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